中岳ケンジ

南インド、マイソールで活動中。マイソール、南インドの魅力、旅の方法などについて発信して…

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南インド、マイソールで活動中。マイソール、南インドの魅力、旅の方法などについて発信していきます。

マガジン

  • 魅惑の南インド解説

    南インドの魅力を解説した中岳ケンジの記事を集めました。このマガジンに入っているところには、Kindle「魅惑の南インド解説」で行き方、楽しみ方を解説しています。

最近の記事

よみうりカルチャーでの南インド講座。好評につき、2023年1月~3月に、恵比寿で第3,4,5回講座をもう一度行います。

 よみうりカルチャーでの南インド講座。好評につき、2023年1月22日、3月5日、3月19日に恵比寿で第3,4,5回講座を、もう一回実施します。今回は、南インドの3州、カルナタカ州、ケララ州、タミルナドゥ州を紹介していきます。 カルナタカ州の紹介では、ジャイナ教の聖地、シュラバナベルゴラでの12年に一度の儀式を紹介します。 ケララ州の紹介では、インド3大舞踊のカタカリダンスと、その古来の姿、テイヤムダンスを紹介します。 タミルナドゥ州の紹介では、神話の世界、ラーメショワ

    • よみうりカルチャーでの南インド講座、好評につき4月から開始した定期講座、11月、12月にも実施します。

      2021年7月25日、10月24日によみうりカルチャー川口で、7月31日に金町で、また、10月30日恵比寿で南インドの魅力を紹介する講座を行いました。インドグッズを持って来て紹介し、自分の目で見て撮ってきた動画を紹介し、生のインドを体験でき、大好評でした。生でお会いでき、お話でき、とても楽しかったです。好評につき、2022年4月から、よみうりカルチャー川口で定期講座として開講することになりました。4月から6月は、南インドの3州、カルナタカ州、ケララ州、タミルナドゥ州の見どころ

      • 34.南インドの旅:ゴア、60年代のヒッピー達の夢、ラブ&ピースはどう実現したのか

         インド独立後も永らくポルトガルの植民地だったゴアは、インドであって、インドではない町と言われてきた。1960年代、ヒッピー達が住み着き、ラブ&ピースを夢見たビーチは、2020年、その夢が実現したのだろうか。どのように実現したのだろうか。今回は、そのゴアに行ってみよう。  ゴアの中心の町、夜のパナジに立つ。パナジ教会の十字架の見下ろす港には、満艦飾のライトに彩られたカジノ船が、これでもか、これでもかと浮かんでいる。夜のパナジは、一発当ててやろうと思っている、でも当たらなくて

        • 南インドの旅:ハイデラバードで、インドなのにイスラム世界真っ只中

           インド内陸部にあるハイデラバードは南インドでは珍しいイスラムの町だ。16世紀からインド独立までイスラム教徒の支配下にあった。町を歩けばブブカを着た女性達、イスラムの帽子を被った男性達が行き交っている。まずはハイデラバードのシンボル、1591年にイスラム王朝によって建造されたチャール・ミナールに行ってみよう、町の中心に立ち。四方に道路が延びる。  チャール・ミナールに登ると、インドの景色と全く違う、まるで中東にいるかのようなイスラム世界が目の前に広がる。  町を歩くと、イ

        よみうりカルチャーでの南インド講座。好評につき、2023年1月~3月に、恵比寿で第3,4,5回講座をもう一度行います。

        • よみうりカルチャーでの南インド講座、好評につき4月から開始した定期講座、11月、12月にも実施します。

        • 34.南インドの旅:ゴア、60年代のヒッピー達の夢、ラブ&ピースはどう実現したのか

        • 南インドの旅:ハイデラバードで、インドなのにイスラム世界真っ只中

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        • 魅惑の南インド解説
          36本

        記事

          33.南インドの旅:コーチンのカタカリダンスで、古代の物語にタイムスリップする

           コーチンではインド4大舞踏のひとつ、カタカリダンスを楽しむことができる。カタカリダンスは、写真のように、デフォルメされた化粧と衣装を纏い、セリフは一切無く、表情、目の動き、手の動きで、物語を紡いでいく。男性の役も女性の役も男性が演じる等、歌舞伎との類似性、文化的つながりを議論されることもある、特異な文化を背景に発展してきた演舞だ。  これはコーチン空港にある人形だ。カタカリダンスの物語はラーマヤーナやマハーバーラタの一節が多い。背後には上半身裸の男達が座り、笛や太鼓を幻想

          33.南インドの旅:コーチンのカタカリダンスで、古代の物語にタイムスリップする

          32.南インドの旅:インド最南端カンニャクマリ、3つの海が交わる岬で何を想う

           インド洋、アラビア海、ベンガル湾の交わるインド最南端、カンニャクマリ。アラビア海に沈む夕日を見、ベンガル湾から昇る朝日を浴びる。そこで僕は何を想い、何を発見するのか。  夕方、海沿いのビーチロードを、サンセットポイントに向かって歩いて行く。潮風が心地よい。  サンセットポイントには、既にたくさんの人が集まっている。とても美しい夕日に感動。インド人達と見つめ続ける。  沈んだ後も放射に照らされた雲がとてもきれいだ。街灯に照らされたビーチロードを、潮風を頬に受けながらゆっ

          32.南インドの旅:インド最南端カンニャクマリ、3つの海が交わる岬で何を想う

          31.南インドの旅:世界遺産ハンピで、巨石文化の神々に捕らえられる

           14世紀から16世紀に南インド全域を支配したヴィジャヤナガール王国の中心がハンピだ。ごろごろとした岩の転がる中にそびえるさまざまな背景の建築物は、我々の心を捕らえてやまない。  たくさんの巡礼者に溢れるハンピの中心、ヴィルーパークシャ寺院。  内面の装飾の緻密さ、バランス、完成度も圧倒的だ。寺院の中での参拝の仕方は、次のnote を見て下さい。 https://note.com/kenjinakadake/n/nf7df10de6139  聖なる象にも会うことができ

          31.南インドの旅:世界遺産ハンピで、巨石文化の神々に捕らえられる

          30.南インドの旅:インド最高の聖地ラーメシュワリで、朝日を浴びながら沐浴、すべての罪を洗い流す

           ラーメシュワリはインドからスリランカに伸びる地峡の先端にある、インド人にとって一生に一度は訪れたいと願っている聖地だ。この地峡は、地政学的にも形成過程が解明されていない謎の多い地域だ。 神話ラーマヤーナは語る。シータ姫をスリランカの魔王に拐われた時、ラーマ王子は猿の勇者ハヌマーンに助けを求めた。勇者ハヌマーンはスリランカまで橋をかけ、ラーマ王子と共にシータ姫を助けに行った。魔王を倒し、ラーメシュワリに戻ってきたラーマ王子は、ラーマナータスワミー寺院を建て、神へ感謝を捧げた

          30.南インドの旅:インド最高の聖地ラーメシュワリで、朝日を浴びながら沐浴、すべての罪を洗い流す

          29.南インドの旅:コーチン、東インド会社の本拠地で、ヴァスコ・ダ・ガマの果てない夢を共有する

           コーチンは天然の両港に恵まれ、フェニキア人商人、古代ローマ人、アラビア商人で賑わってきた町だ。16世紀以降はオランダ、ポルトガル、イギリスなど、西洋諸国の支配下におかれ、東インド会社の本拠地であった。そのため、インド国内では最もキリスト教徒が多く、独自の文化を育んできた。フォートコーチンではさまざまな文化にふれることができる。  1506年に建造されたサンタクラス教会はカソリックの教会、その美しさに魅了される。  バスコ・ダ・ガマは3回目のインド遠征の際に、この地で亡く

          29.南インドの旅:コーチン、東インド会社の本拠地で、ヴァスコ・ダ・ガマの果てない夢を共有する

          28.南インドの旅:マドゥライ、静かな女神の永遠の瞳の前に立ち尽くす

           マドゥライは古代ドラヴィタ文明の中心、紀元前後から続く歴史ある都市だ。そのマドゥライの中心はミナクシ女神を祀るミナクシ・アンマン寺院だ。聳え立つ4つの巨大なゴープラムに圧倒される。ゴープラムは無数の色とりどりの神々に守られ、絶え間なく力を降り注いでいる。  残念ながらか、幸いなことにか、境内の中には携帯、カメラは持ち込めない。想像力を羽ばたかせて欲しい。境内は屋根に覆われた密閉空間だ。四方から神々、怪物、そして物語が押し寄せる。ヒンズー教の寺院の参拝の仕方は、以下のnot

          28.南インドの旅:マドゥライ、静かな女神の永遠の瞳の前に立ち尽くす

          27.南インドの旅:ケララ、バックウォーター、ハウスボートの旅、インド人の憧れの旅を楽しんでしまう

           コーチンから南へ60キロ、バックウォーターを貸し切りの屋形船で遊覧する旅は、インド人の憧れの旅だ。ハネムーンでこの旅をしたいという夢を抱き、このボートをハネムーンボートとも呼ぶ。コーチンから車で1時間半、アレッビーからハウスボートは発着する。  ハウスボートには操船スタッフの他、専用のコックが乗船していて、おいしいケララ料理を作ってくれる。  ボートは近くの港に寄って、魚やエビを選ばせてくれる。そしてコックはそれを料理してくれる。  夜は岸辺に停泊し、周りを散策できる

          27.南インドの旅:ケララ、バックウォーター、ハウスボートの旅、インド人の憧れの旅を楽しんでしまう

          26.南インドの旅:7世紀のマドラス(マハバリプラム)のマハラジャの大きな気持ちに想いを寄せる

           ベンガル湾沿いの町チェンナイ、昔のマドラスの南65キロに、7世紀に栄えた世界遺産の町、マハーバリプラムがある。チェンナイ国際空港からマハーバリプラムまでは、ベンガル湾沿いの道を1時間半だ。まずは世界遺産の海岸寺院を見学しよう。  海岸寺院は8世紀に海沿いに作られた歴史ある建造物だ。1000年以上、ベンガル湾からの海風に吹かれてきた寺院は、素朴でシンプルで味わいがある。  海岸寺院の横の道を海に向かって歩くと、日本の海岸沿いの露店を冷やかしながら歩くようで、わくわくする。

          26.南インドの旅:7世紀のマドラス(マハバリプラム)のマハラジャの大きな気持ちに想いを寄せる

          25.南インドの旅:アラビア海沿いの町カンヌールで神技の舞踏に溺れる

           マイソールから西に180キロ、4時間半で、アラビア海沿いのこじんまりとした田舎町、カンヌールに着く。コーチンで観たカタカリダンスは本来は寺院で行われる神技の舞踏だったという。地方の町カヌールでは、その起源のひとつ、テイヤムダンスを体験できるということで、行ってみた。朝、まだ明けやらぬ4時、ホテルを出発する。真っ暗な寺院、Parassinikadavu Sree Muthappan Madapura に到着する。  程なく儀式が始まる。神官が座り、化粧をし、装備をつける。表

          25.南インドの旅:アラビア海沿いの町カンヌールで神技の舞踏に溺れる

          24.南インドマイソール:タイガーリザーブ(虎保護区)ジープサファリで野生の母子象と遭遇!

           マイソールから南に80キロ、約2時間のところに、バンディプールというタイガーリザーブ(虎の保護区)がある。  そこではジープやバスによるサファリをやっていて、それがまた楽しい。ここがサファリがスタートする場所だ。  事前にネットで予約して、朝6時半から7時くらいに行く。チケットを買うとスタートだ。  インド人の興奮の中で一緒に盛り上がるバス、アドベンチャー感、開放感あふれるジープ、どちらも楽しい。  まずは鹿達、かわいい  巨大なツノを掲げた大鹿が悠然と歩く  

          24.南インドマイソール:タイガーリザーブ(虎保護区)ジープサファリで野生の母子象と遭遇!

          23.南インドマイソールからの旅:高原の町の世界遺産の登山鉄道で、インド人達と大騒ぎする

           マイソールから南に140キロ、標高2300メートルの高原の町、ウーティーに行ってみよう。車で3時間、朝7時に出れば、10時に着ける。ウーティーはイギリス統治時代、避暑地として開かれた町だ。どこまでも続く紅茶畑、爽やかな空気。でもこの町で最大の魅力は、なんと言っても世界遺産のニルギリ登山鉄道だ。  ウーティーから麓のメットゥパーラヤムまで走る列車は午後2時発、メットゥパーラヤム5時35分着の一本だけだ。人気の列車なので、事前に予約するのはむつかしいが、ガッツで朝並べはきっと

          23.南インドマイソールからの旅:高原の町の世界遺産の登山鉄道で、インド人達と大騒ぎする

          22.南インドマイソール:コロニアルなレストランで正統派インド料理を堪能する

           コロニアルなレストランで正統派インド料理を食べてみよう。メトロポールという宮殿ホテルの中庭にあるタイガートレイルレストランで、正統派インド料理を食べてみよう。  レストランに来たら、まずはバーで、カクテルを試してみよう。バーテンダーが華麗な手さばきでカクテルを作ってくれる。  カクテルを楽しんだら、グラスを持って中庭に出て、好きな席に座ろう。裕福なインド人や、季節によっては、ヨーロッパからのお客も来ている。  まずはラジャ・スペシャル。マサラで和えたピーナッツを頼んで

          22.南インドマイソール:コロニアルなレストランで正統派インド料理を堪能する