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量的緩和とは

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こんにちは、荒れた胃袋インドカレーをぶち込んだ宮澤です。

以前、逆イールドについて書いた際に【量的緩和】に触れました。近日中に詳しく書くといいながらじかんがたってしまいましたね(;´∀`)
と、言うことで量的緩和の説明をしたいと思います。

【量的緩和】とは?
量的緩和とは、不況時に日本銀行が行う金融緩和政策の1つです。
政策金利を上下させるのではなく、日本銀行が民間金融機関のもっている日本銀行当座預金の残高を調節することで、市場への通貨供給量を増やし、景気の底上げを行うという政策です。


【仕組みの説明】通貨の供給量を増やすってどうやるの?

①日銀が民間金融機関から国債や手形を買い取る
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②民間機関は当座預金が増える
  ↓
③民間金融機関は残高の増えた当座から、企業へ融資したり、運用できる!
  ↓
④民間金融機関の融資によって、企業活動が活発になり、景気が良くなる!
 ※市場の通貨の量が増えることで、所得も物価も上昇していく
  

気づきましたか?
量的緩和によって景気が良くなるのであれば、なぜ日本が不景気から抜け出せないのか…

【量的緩和と抜け出せない低金利】これまでの流れ
①「景気が悪い(=金利が低い)状況を何とかしなければ!」
 日銀が国債や手形、株式などを購入! = 『量的緩和』 
 金融機関の当座残高も増え、金利も低い!銀行はお金が貸しやすく、企業はお金が借りやすい!
 苦しんでいる企業へ融資してあげて、お金を回しましょう!
  ↓
②ん??まてよ?利息が極端に低いなら、融資しても利息がほとんどない!
 利息が低いうえに、経済が不安定ならば、銀行が貸し出すメリットがない
 貸したくないです!となりますよね(;´∀`)
  ↓
③民間金融機関の残高だけが増え、融資されない = 金融不安は消えない…
 多額の不良債権を抱える銀行への不安から銀行株を中心に株価全体が下落
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株式持合い(融資先の株を銀行が持ち、銀行の株を企業が持つ)が災い
 企業の株が下落 → その企業株を保有する銀行の株が下落 → その銀行株を保有している企業の株がさらに下落 …と悪循環
 ※本来は、互いの株を持つことで買収を防げる効果がある
 さらに、保険会社などにも飛び火(運用のために株を多く所有し、資産が劣化)
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⑤不況だし、銀行も保険会社もやばい…この国大丈夫??
 みんなが不安になる…。
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⑥緊急手段!日銀が株や国際を直接購入
 ※その後に価格が上昇し、投資は成功したが、これは諸刃の剣
  もし株価が下がっていたら、日銀の資産も劣化していた…。
  ↓
⑦景気が回復したために量的緩和を解除
 段階的に当座預金を減らしていき、徐々に政策金利を上げる方向へ!
  ↓
⑧その後の金融危機により、また金融機関の保有株などの資産価値が劣化
 再び金利が0近くになり、また日銀が株などを直接購入…

やっぱり結局は根本から解決しなきゃダメですよね(;´∀`)


さて、久々の更新でしたが、少しは皆さんの知識になりましたでしょうか?
年内にもう1回くらいは更新したいと思いますので、どうぞまた見に来てください!
では、また近いうちに!今日もお疲れ様でした!

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