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『ハーバードはなぜ日本の「基本」を大事にするのか』

  人気作「ハーバードで一番人気の国・日本」の著者である佐藤智恵氏による新著『ハーバードはなぜ日本の「基本」を大事にするのか』(日経プレミアシリーズ)

  ハーバードで人気の日本企業研究の教材となっているコマツ、ディスコ、ホンダAKB48や、高度経済成長を実現した国家戦略などの「ケース」が、読み易く短編にまとめられた一冊。

  安藤百福氏によるチキンラーメン誕生のストーリーなど、既に各所で引用されている有名な話も幾つもありますが、本書の面白みは一つひとつのケースが授業で扱われた際に教授や学生が発する“問い”が紹介されているところにあります。

「安藤は、成功するまで何故これほどまでに手痛い失敗を繰り返さなければならなかったのか?」

 「なぜ、ホンダジェットはヒットしたにも関わらずもっと増産されないのか?」

  ビジネススクールで「ケース」を学ぶときに限らず、「思考する」とはこの“問い”を立てること。思考が深まるかどうかは“問い”次第です。次々と適切な、鋭い“問い”を立てることができる人はよほど訓練されているか頭がよいかのどちらかですので、だからこそ仲間と学ぶ(=仲間の”問い“に触れる、仲間の"問い”に相乗りして思考を深める)ことは学びの効率を高めるのです。(ということで、現在社内で2つの非公式学習グループを運営中。運営している私が最も学べているという実感もあります)

※下のインタビュー記事にも書中と同じ事例が紹介されています。インタビュイーは日本の高度経済成長を分析した教材を執筆したルイス・ウェルズ名誉教授。


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