見出し画像

プレイング・マネージャーに必要なスキル

   東洋経済オンラインの最新記事『外資系管理職が「プレーヤー」を辞めない理由〜「ジョブ型」雇用で生き残る管理職の条件とは』。ジョブ型雇用へのシフトが進む我が国の労働市場において、専門能力を持たない“ゼネラリスト・マネージャー”の価値が低下していくという主張です。

   筆者は、大手グローバル企業を中心に進む「ジョブ型(職務型)雇用」導入の流れを、「専門能力を基準とした人材価値の再評価」とした上で、これからの時代に求められる管理職は高い専門性を有して技術的にもビジネス的にもチームを牽引できる「スペシャリスト・マネジャー」であると述べています。

   そして、人材としての価値の源泉である専門能力を維持・向上するため常に現場の最前線に立ち続ける「スペシャリスト・マネージャー」にとってマネジメントと実務を高い質で両立するために必要なのが、自分自身の生産性を高めること。筆者は何か新しいアイディアが浮かんだ時に圧倒的なスピードで発信する「ファーストアウトプット」が重要であるとしています。

   アイディアは、得てして自分の中で温め(他人から突っ込まれないような品質を目指して)、ある程度形になってから発信したいという心理に囚われがちですが、筆者は、そのアウトプットに対して集まってくる情報をもとにブラッシュアップすることで、「スピード×質」が産み出されるとしています。

   管理職の「プレイング」は、管理職こそが持ち得る集団を巻き込む力を使うことでその生産性を高めることとともに、質の高い「アウトプット」をより速く出すための飽くなきスキルアップに下支えされると改めて気付かされます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?