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日本を愛する外国人がなぜ日本企業で活躍できないのか?

九門大士氏 著『日本を愛する外国人がなぜ日本企業で活躍できないのか? ー外国人エリート留学生の知られざる本音』(日経BP)

 コロナの渦中、2020年9月に出版された本書では、今後も日本企業が国際競争に勝ち抜くために外国人材を雇用する必要性は益々高まるであろうとの前提のもと、日本に学び、その後も日本に残って就業したいと望む外国人留学生の3割はその願い(就職)が叶わず帰国していくという現実に深く切り込んだ名著です。

 言葉の壁、“メンバーシップ型”の弊害、独特の就職(新卒採用)活動の慣習など様々な障壁について教え子の生の声をふんだんに交え、一方でSONY、マブチモーター、日立製作所といった日本を代表するグローバル企業がいかに組織の国際化に挑んだかという実例を通して、日本企業に必要な具体的な対策について述べています。

 文中に挙げられたAI技術者やデータエンジニアなどのデジタル人材の不足に加え、脱炭素やモビリティの電動化といった新たな産業の潮流によって益々の国際競争・国際連携を余儀なくされることに思いを馳せた時、SONYやマブチモーターで起こっている変革がもっと多くの企業でも同様に起こるであろうこと、そしてそれは即ち労働市場において日本人グローバル人材の価値が更に高まるであろうことを容易に想像させます。

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