「子供は好きですか」という質問。
「子供は好きですか」
いつも私の答えは「子供によります」。
というより、そんなこと考えない。
あなたは大人が好きですか?
これまでの人生で、子供を持ちたいと思ったことがない。
そんなことを人に話すと、
「子供は好きですか?嫌いですか?」と質問されることがある。
(そもそも子供は育っていくので、「子供」のままではない。)
質問の意図としてはわからなくもない。
「子供」という概念、ぼんやりしたものに対して好印象は受けますか、ということなのだと思う。
その上、「小さい子供」であり、18歳くらいの人間は含まれていないと推察する。
それでも、その"一般的な"「子供」の概念に当てはまらない年齢が低めの人だっている。いわゆる「子供らしくない子供」と呼ばれる人たち。
そこまでではなくても、どの低年齢の人でも「子供らしくない」言動をすることはある。
それらの人たちを「子供」という枠を基準にして見てしまうと、「子供」ではない部分が「異常」として分類されてしまう。
(「子供」を「人」と呼ぶことにもし違和感を感じるのなら、「子供」と「人」の間に区別している何か、について考えていただきたい。)
「子供」という記号を付与してしまうのは仕方がないかもしれない。それでも、「子供」を括弧に入れて、できるだけその人と向き合いたい。
「子供だからこうしておけばいいんでしょ」という態度は好かない。
これは「子供」だけの話ではない。「〇〇にはこういう対応をしておけばいいんでしょ」は他者を軽視している。自身にもそういう対応をしていることになる。自身にも「他者」はいるのだから。
それぞれと向き合う。すると、その人それぞれの個別性が見えてくる。だから、「子供」が好き/嫌い」などとまとめられない。
「大人」が好きですか?
「男性」が好きですか?「女性」が好きですか?「社長」が好きですか?「医者・弁護士」が好きですか?「〇〇人」が好きですか?
「子供」が好きですか?
人それぞれ。
向き合うと「好き」かどうかだけでも表せない。
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