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SESという働き方について


SESとは

 SES系企業とは、IT人材の派遣を行なう会社のことです。最近では、IT業界の人手不足から、業界未経験の人材も積極的に採用を行なっており、SES系の企業への入社ハードルは低いと言えるでしょう。

"SES企業とは、クライアント企業にエンジニアの技術を提供しエンジニアの業務遂行に対して報酬を受ける「システムエンジニアリングサービス」を行う企業。"


SESで働くメリット

 未経験でも採用してもらえるという点がSESのメリットと言えます。20~30代前半くらいまでであれば、周りでも未経験からエンジニアという方は見てきました。

 以降、SES企業に関してネガティブな点を列挙しますが、すべてのSES企業がこれに当てはまるわけではありません。しかし、一般的にSES企業は以下のような特徴に当てはまると言えます。

SESで働くデメリット

  1. 給与の低さ 一般的にデメリットとして挙げられる点の一つとして、給料の低さがあります。客先常駐という形で派遣される人材は、3次受け、4次受けなど多重下請け構造の中で、中抜きされてしまう為、最終的に実際にエンジニアへ支払われる給料としては低いことが多いという現実があります。

  2. ロースキル案件に配属される 当然ですが、IT業界に未経験で入っている以上、ITのバックグランドを持っているような人が行うような仕事を任される事はありません。名目上はITの仕事とは言いつつも、多くは、手順書に沿って行う簡単な事務作業や調整業務を任されることが多いでしょう。

  3. チームの士気が低い 仕事に何を求めて働くかは人それぞれでしょう。私は新卒未経験でこの業界に入って、少なくともこの仕事を生涯の仕事にしようと思っていました。キャリアアップの意識も高く、休日や空き時間も勉強に充るなど自己研鑽も欠かさず行なっていました。ごく稀にキャリアアップの意識を持って仕事をしている人もいますが、いかにもお金を稼ぐために仕方なく働いているという感じの、やる気が全く感じられない人も少なからずいました。そんな中で働く中で、自分自身も少なからずそういった方達に引っ張られ、仕事への意欲が削がれていることを感じました。

 ざっくりと思いつくデメリットを書いてみましたが、他にも会社によっては研修が充実していなかったり、現場で放置されてしまうなど、様々大変さはあるようです。

 未経験歓迎を謳っているSESは多いかもしれませんが、入社後の好きアップ、満足のいく待遇と、望み通りの働き方などを達成できるかは個人の努力次第です。決して簡単なことではありません、未経験で入る以上は、初めの数年間は大変だということを覚悟する必要があります。

新卒でSES会社へ入社しても良いのか

 私は新卒でSES会社へ入社をしました。その経験を踏まえて言えるのは、基本的には、新卒社会人デビューでSES企業はお勧めしないということです。大卒であれば、新卒カードを使ってもっと良い会社が選べるはずです。IT業界を選択するとしても、本当にSES企業で良いのか、卒業後の人生を大きく左右する1社目の選択は十分に時間をかけて就職活動をしていただきたいと思います。

SES企業からの卒業

 以上のことから、SES系の企業はIT未経験の方がキャリアを築いていく上での1社目としては良いでしょう。しかし、いつもまでもSES会社に留まってロースキル案件をローテーションするのはお勧めしません。

 結論として、SESに現在勤める方が理想の働き方を目指すには、客先常駐で数年の実務経験を積み、資格を取得した上で、転職をするしかありません



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