オーナーシップはサッカーでも必要!
今回は「オーナーシップはサッカーでも必要」というテーマでお話させていただきます。
皆さんご存知、インターネットショップのアマゾンですが、アマゾンに関係する本は、一時期たくさん世に出回っていました。その中でも、大ヒットしたのが佐藤将之(さとう まさゆき)さんの「アマゾンのすごいルール」という本です。
佐藤さんと言えば、アマゾンジャパンの立ち上げメンバーですが、この佐藤さんが書いた「アマゾンのすごいルール」には、元CEO元社長のジェフ・ベゾスさんの考える社訓みたいなのが記載してあり、アマゾンという企業における様々なルールや決まり事が載っています。この本、とても勉強になるのでお勧めです。その中に、アマゾンの掲げる「OLP」(リーダーシップ理念)があります。その中に「オーナーシップ」というものがあるのです。オーナーシップは2つあり、「目先の利益を取りに行くんじゃなくって、長期的な利益を考える」「自分のチームのためだけじゃなくて、会社全体のために動く」ということです。アマゾンのオーナーシップには「それは私の仕事ではありませんとは、決して口にしません」というものがあります。
アマゾンのトップの側近にいるマネージャーや各部門の事業責任者みたいな人だけに言われていることではありません。アマゾンの社員全員に、もれなく言われることの1つです。アマゾンの社員には、常に「経営者」としての視点が求められているのです。「問題を他人ごとにするな」ということです。ピンチやチャンスを他人事にするのではなく、自分のこととして考えて「やれることは全部やっていけよ」という考え方なのです。この意識でみんなが仕事をするので、アマゾンがチャンスをすことはありません。
アマゾンのオーナーシップはサッカーでも大切な考え方です。選手は、それぞれ役割を与えられます。自分の仕事をしっかりとこなすことが大切です。この時に、みんなが自分の仕事だけしてしまていたら、誰の仕事でもないような場所で問題が起こった時に「これは僕の仕事ではありません。」となります。こうなると、チームは終わります。ここで、選手たちがオーナーシップを持っていれば、どんなピンチにも対応できます。どんなチャンスも逃さずに、最強のチームワークを発揮できます。「自分のチームのためだけではなく、会社全体のために動く」ことができれば強いです。経営者はそのような人材が欲しいです。監督やクラブのオーナーは、そんな選手が欲しいに決まってるのです。
アマゾンのオーナーシップにはもう一つあります。「目先の利益を取りに行くのではなく、長期的な利益を考える」です。試合の流れ全体を考えて動ける選手、チーム全体のこと考えて動ける選手は、オーナーシップがあるということです。
例えば、カウンターのチャンスで、シュートまで行ける状況だったとします。ここで、おそらく多くの人はゴールを決めたいので、一目散にゴールに向かって走ります。フィールドプレーヤーの10人のうち6人が攻撃に夢中になっていたとしましょう。ここで、「もし攻撃をとめられたら…」「ボールを奪われたら…」と考え、守備に残ることができる選手がいると、チームは助かります。目先の利益を取りに行くのではなく、長期的な利益を考えるのです。90分間のことを考え、試合の流れを整理し、時間を上手く使うことができる選手は、この長期的な利益を考えることができているのです。
アマゾンのオーナーシップは、どの業界、どの環境でも大切です。組織においては必要不可欠な「哲学」であり「思考」なのです。
ちなみに、アマゾンでオーナーシップが重要視される理由は「成長の速さを優先するから」なのだそうです。どういうことかというと、アマゾンみたいな大企業は、多くの仕事が同時に進んでいます。たくさんの問題が生まれて、それを解決し続けなければいけません。この状況で、「これは私の仕事ではない」と言いだす人がいては、何も進まなくなってしまいます。
チームのレベルを高めて、チームとしてのランクをあげるためには「速さ」がとても重要です。速さを求めて進めば進むほど、問題もたくさん出てきます。サッカーで言うと、チームのレベルが上がれば上がるほど(目標が高くなればなるほど)問題となる壁にぶつかるということです。
今回は、「アマゾンのオーナーシップはサッカーでも必要」というテーマでお話させていただきました。
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