藝大デザ科の課題で音楽作りを手伝ったので、参考にした曲をまとめた。

はじめに


こんにちはkengoshimizです。

先日東京藝術デザイン科の1年生の後輩(僕は藝大生ではない、昔バイトしてた所の後輩)に音楽作りを手伝ってほしいとお願いされ、まるまる一曲作ったんですが、参考にした曲をまとめていきます。
ちなみに現代の問題を取り上げてそれに対して動画と音楽を作る課題らしい。

こちらが完成した動画です。初めて動画作ったらしいけどクオリティがやばい。見てください。

なんでまとめるかって言うと、僕は一回だけ音楽の作り方をnoteで書いたんですが(めんどくさくなってしまったので更新してない)、
音楽作る時って大抵無数の楽曲をサンプリングするようなものだと思ってるので、こうやって音楽聴いて組み合わせてるんか、って参考になったらいいなと思ったからです。

早速。

自作分析

最初のピチカートのバイオリンを選んだのはこの曲の影響。

https://open.spotify.com/track/5ey8E1QyYcdq3WgzpQVbIW?si=81e82509c46d4731

グロッケンだとか、シャラリーン(ウインドチャイム)もこの曲を参考にしてる。藝大デザ科の子たちはKPOPを中心に推してきたのだけど、話を聞いていると8bitのゲームだとかカワイイみたいなイメージがあったので、楽器構成はまずこの曲を参考に。

次、全体のリズムその1。ダンスホールっぽいリズムはこちら。

コード進行はこちら。完パクリ。このコード以外ほとんど使ってない。4つあるうちのラストのコードをメジャーにするかマイナーにするか以外はなんもしてない。強いていうとコードの展開を2拍にするか一小節区切りにするかを変更しただけ。

曲中のピロピロしてる電子音は諸説あるんだけど、実はシンセサイザーとエレピの二種類を使ってる。用途は全く一緒。エレピの方が柔らかい印象がある。参考にした曲はこちら。

と、思ったんだけど、ファミコンのなんのBGMかわからない。Wikipediaで調べたらシルバーサーファーというゲームや、ドラクエで使われたらしい、原点はどこなんだろう。
下の動画では一曲目からしっかり高速アルペジオが使われている。

多分私が参考にしたものは、昔のゲームの音を再現、もしくは昔のゲームを改造して音源として使う、チップチューンというジャンルになった音楽を何かしら聞いたからだと思う。

次、パーカッションのリズム。これは掘ればキリはないけどその時聞いていたのはこちら。knxwledgeのグルーヴ感は流石にシミュレートできないけど、ここからシャッフルのイメージを沸かせたりしてる。完成した曲では1/256分音符単位でシャッフルを調整して、ほとんどピッタリだけどシャッフルにギリギリなるようにした。

もう一曲ある。完成曲のような音楽を作る時、シャッフルは使い過ぎるとだらっとした印象になりかねないので(複数回聞いても飽きない楽曲に仕上げるために)絶妙な量のシャッフルで違和感を作り出したつもり。

次。ベースラインその1。ベースラインそのものではなくて、ベースのフレーズの刻みが少なかったり突然高速に刻んだりするのは、この曲の展開から影響を受けている。

次。フィルインのタム。この曲はタムの使い方がすごいいい。なんならタムとヴォーカルラインがめちゃくちゃ印象に残る様に他の要素を極限まで減らしている様に聞こえる。

同じアーティストでタムの印象が強いのはこちら。

これもかなり影響を受けてる。こっちのほうが使い方は似てるかもしれない。
はつらつとした楽曲にタムをゆるい感じで持ち込むと、サビに向かうことを意識させられると考えている。

過去のnoteにも書いてあるが、通称3のリズムは最小限の音数で快活な音楽を作る事ができる。
行進曲では必ず足を地面に置くタイミングと、バスドラムのタイミングが合うが、3のリズムは足を置く前にバスドラムが鳴るので、頭拍以外のバスドラムは全て裏拍になる。
もう少し話を砕くと、ストップウォッチをずっとみてると1秒1秒がわかるので何も思わないだろうが、50m走を走る際には同じ8秒すら早く感じると思う。
つまり、毎拍をきちんと噛み締めることができず、身体が一拍目に引っ張られるため、逆に言うと身体はまだその前の一拍前の延長線上にいるために、音楽をが早く聞こえるのではないかと思う。
それをぶっ壊したりするのが今回のゆるタム。

余計な話をしてしまった。

次。シンギングラップゾーンの全体構成イメージはこちら。

ジャングルって基本的トースティングだったりシンギングラップが入っているのでブレイクビーツを拝借。ベースまでやるとただのジャングルになりかねなくてやめた。

次。ここのベースラインはイギリスの最新サウンドであろうドリルを参考にした。ジャングルもドリルもイギリス生まれだし(ジャングルは元がレゲエだけど)

https://open.spotify.com/track/7j3z6ddMlm2VCvTe1wWeVG?si=VqXWkgVMRACKxmAqi2g-_w&dl_branch=1

ただ、ベースが鳴り続けたり、ドリル並みにウォンウォンするとはつらつとした感じになりづらいので、細かく動かしつつ、ピッチがもたもた上げ下げするベースの音色にした。

次。静かになる所の雰囲気作りはこちらを参考にした。

2’29〜の部分を参考にした。私はあまりこういう静かになるパートを作ったことがなかったのでかなり参考になった。

さらにこちら。

1′51〜が参考場所にあたる。

最後。曲全体が大きく変化する大サビについて。
まずリズムはこちら。

キックとスネアで作る大枠のリズムはこちらを参考にした。not a flakeの骨太なキックと、リバーブかなりかかったスネアを参考に、下の二曲のように落ち着かせた。

ハイハットはリズムこそ違うが、

入り方はこれを参考に、トラップの3連や左右への振りを作った。

パッドの音色はこちらを参考にした。

0′37〜のホワホワホワ、というような音色を参考にした。
さらに、音色の変化というと、以下の二曲を参考にしつつ、あくまでもポップな音楽、というわけで控えめにした。

ちなみにここはコードの進行は2小節のループだが、ドラマチックな展開にするために、1〜2は平穏、3は少し上げる、4の頭で最高潮から階段のように下り1につながるように設計した。ベースも同じ様に設計してある。

よくよく考えたら吹奏楽部時代にこれをやったのだが、4小節目の一拍ずつ動くコードはこれを思い出したのかもしれない。ちなみに当時はギターを弾いた。

こんなもんだろうか。

おわりに

チャチャっと書いたので、全ての参考がここに詰め込まれてる気はしない。だけれどもとりあえず23曲は紹介できたらしい。もちろん数なんて関係なく、参考より完成したものの完成度が大切ではある。
しかし、参考無しには私は何もできない。それが書きたかった。たくさんの曲にありがとうが言いたい。あとはみんな完成作品を見てください。


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