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人事部とマネージャーが協力するためのコツ

各部のマネージャーと人事はいつも以心伝心というわけではありません。
もちろん両者ともに、最高のチームを構築することに焦点を当てていますが、たいてい異なるスキル、視点、目標でとりかかっています。

しかし調査によると、マネージャーはエンゲージメントに重要な役割を果たしており、会社の士気を高める鍵となって仕事の成功に欠かせません。

会社内のコミュニケーションや意欲向上のための立役者であるマネージャーたちを育成し、重要な役割となるための成長に必要なスキルを身につけることを支援するのが人事の役割です。 

そこで、この記事では、コロナ禍で変化しつつある労働環境で、人事部ができる各部マネージャーと協力するためのコツをお教えします。

1.一緒にリモートワークを成功させる

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コロナ前は10%程度であったリモートワークが定着しつつある現在では、リモートワークでのルールを人事部は調整しているでしょう。その新しい環境には、従業員の通勤時間の短縮から組織の採用調整に至るまでいろんなメリットがありますが、新たな懸念事項もあります。

仕事と家庭の境界線は今までにないほど曖昧となり、感情的な消耗を増して、従業員たちのモチベーションに影響を与えています。アメリカの調査によると、これがリモートワークの最大の課題という結果でした。


従業員が育児に苦労しているか、孤独に苛まれているか、それとも今まで以上に生産性を高めているか、それは人事部が直接的に関与することはないかもしれません。

ですからマネージャー陣からチームの状況や追加の支援が必要な従業員がいるかどうか、どこで苦労しているかなどの情報を引き出し、人事部と連携して必要な対策を講じていくことが必要なのです!

そうやって人事部がマネージャーを気遣うことで、新たな協力体制も生まれます。

2.メンタルヘルスについての情報を与える

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在宅勤務だけでなく、このコロナ禍において経済がどうなるのか、失業への不安、休校や休園した場合の育児との両立など、新しい不安もあります。このような感情的な倦怠感を問題としてあげた組織の62%がメンタルヘルスの低下を原因としてあげているのは当然です(前述の調査)。

この現実的な心配事が仕事にどう影響をしているか、どうやって解決するのか。これは人事部の役割になります。

人事部はマネージャーと連携することに集中しすぎて自分自身が燃え尽きてしまわないようにしつつ、このようなことを通してコニュニケーション能力を高めていくことができていきます。

しかし、マネージャーの一部は、この複雑なメンタルヘルス問題を処理するためのノウハウを持っていない可能性があります。彼らがこの問題を解決できるようするために、必要なスキルを構築し、マネージャー陣へ社内研修をするのも人事の仕事となります。

3.マネージャーたちに賞賛を送る

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社内ですれ違った際の立ち話が無くなった今となっては、リモートでも正しいコミュニケーション方法を取ることがさらに重要になってきます。89%の組織が、何らかのパフォーマンスレビューを導入しているといいます(前述の調査)。

マネージャーが重要な役割を果たしていること、それを認めてあげるのは人事部が率先して行っていくべきなのです。例えば、マネージャーのみのフィードバックです。

予期せぬ事態で会社の目標が変わった場合でも、マネージャーがメンバーに伝え、メンバーがそれに対してどう思っているかをきちんと把握します。それをマネージャーが上にあげることが、経営者にとって重要な意味を持つからです。
 
ただし、すべての「会話」が評価に直結してしまうのはよくありません。「当事者どうし」の「継続的な」コミュニケーションを行うことが重要です。例えば、マネージャーとの1on1、マネージャーのフィードバックや定例チーム会議などです。

実際、調査結果によると、ほとんどの会社はすでにマネージャーとの1on1を利用して、メンバーの管理を行い、新しいリモートワーク環境下でベストのモチベーションを維持しているとのことでした。 

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人事部はマネージャーがニューノーマルに合わせて成長し、チームの面倒を見てくれることを期待しているかもしれませんが、多くのマネージャーはこの新しい役割に対応できない可能性があると認識するのも重要です。

調査によるとマネージャーは従業員とのコミュニケーションに不快感を覚えることが多く、変化に適応する最善の方法を知らない人も少なくありません。マネージャーが必要なスキルを身につけるのを助けるのは、人事部次第です。

アメリカの多くの企業は、ロックダウンを機に一気に在宅ワークが一般的になったので、マネージャーの活用と教育を今後1年間でもっとも重要な戦略の一つとしてあげており、組織は明らかに優先事項としています。

人事部はマネージャーの行動基盤、リーダーシップ研修、コーチングサービスなどの学習機会を取り入れる計画を立て、マネージャーがベストな役割をもってチームのエンゲージメントを高められるようにサポートすることが重要です。

そうすることで人事とマネージャーの連携である重要性が高まり、より良い会社経営を目指せますね。

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