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教育現場でのOKRから学ぶ、目標設定の本質とは。

この記事は、以下の翻訳記事です。

この記事は、教育現場における目標設定の考え方を、OKRの観点から述べています。そうすることで、「目標は何のために設定するのか?」が炙り出されます。

「教師と学生」の関係性を、「マネージャーと部下」に読み替えたら、学ぶべきものがあります。以下から翻訳記事となります。

カリフォルニアの小学生たちが自分の進路を描く様子を紹介

マシュー・ガファーソンは算数の授業で問題を抱えていた。彼は毎日呪文のように、「算数ができない!」と繰り返していた。

彼の教師たちは、彼の考え方を変えようと試行錯誤する中で、彼に一度立ち止まって考えるように伝えた。その年の後半に行われた三者面談で、マシューは

「もし一つだけ、学校で使える特別な力が手に入るとしたら、何にしたい?」

と尋ねられた。大人たちは皆、マシューが算数に関係することを挙げると想定していたが、実際は「タイムマネジメント」と答え、全員を驚かせた。

「実際に彼が苦労していたのは、まさにそこだったのです。」

とカリフォルニア州マウンテンビューにあるカーン付属学校の臨時ディレクター、オーリー・フリードマンは説明する。

マシューが通うカーン付属学校は、ネット教育で有名なカーンアカデミーの実社会版であり、誰であれ個別のペースで新しい科目を学ぶ機会を得られるのが特徴だ。学年の概念はなく、ここの学生は自分のスピードで学び、自分のカリキュラムを設計し、自分が最も得意とすること、そして最も好きなことに集中するよう奨励されている。

それはすべて「ゴール・トラッキング(目標追跡)」と呼ばれるシステムの一部であり、フリードマンが説明したように、ジョン・ドーアの本『Measure What Matters(メジャー・ホワット・マターズ) 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR』で説明されている目標と主要な成果、またはOKRの考え方に酷似している。

「教師がアジェンダを設定し、全員が共通の目標に向かって取り組んでいる従来の学校教育とは異なり、ここではすべての生徒に個別に設定された目標があります。」

とフリードマンは言う。それは

「彼らに所有感を与えます。彼ら自身が、自分の教育に責任を持っていることに起因しています。」

カーン付属学校では、教師は権威のある立場ではなく、数学、スペイン語、読書などの科目で生徒が目標を設定するのを支援するアドバイザーとして行動する。彼らはすべての答えを持っているとか、学年をどのように組織するのが最善かを知っているとは言えない。それは各生徒が決めることだからである。「かつて私はクラスを受け持っていました。」と教員のヘザー・スティンネット氏は話す。「今では、美しい大きな個人のグループがあるように感じています。」と。

スティンネット氏が学校のウェブサイトのブログ投稿で詳述しているように、教師は自分の目標追跡を維持することも奨励されており、学校は教員を管理するための目標追跡も実験している。この方法は非常に新しいため、この方法に慣れていく中で、教師自身も生徒を見て元気づけられることも多い。

教師自身が自分たちの置かれている環境の脆弱さや透明性を示すようにしています。それによって、子どもたちが同じような困難を乗り越える際に、彼らの目に信頼のおける大人として映るようになります。

と、スティンネットは3月8日のブログに記している。

当然のことながら、それらのメソッドは実社会での成果にも結び付くものだ。フリードマンは、学生間により強い連帯感があることに気づいたのだ。彼らは、仲間のそれぞれが特定の才能を持ち、やりがいを感じているのを目にした時、相手により共感を持ちやすいことが分かった。これはいじめの大幅な減少にもつながった。「素行の問題ははるかに少なくなっています。」とフリードマンは認める。

目標設定によって、新たな扉は開かれる

しかし、マウンテンビューの近くに住んでおらず、子供をこのような学校に通わせることができない場合はどうだろうか。

これに対して、フリードマンは楽観的である。

「学校や教師がすぐに実行できることの1つは、目標設定です。目標設定は生徒の考え方を変えるために、費用を伴わない、最も簡単な方法なのです。

と述べる。

さらに、目標設定は生徒が大人になる中で、規律の感覚を生涯にわたって養うための道を示すものだ。必要なのは、子どもと一緒に席に着き、一連の「ミニOKR」を作成することだけである。毎年彼らに大きな夢はなにかを問い、そしてそれを実現するためにはどのようなステップを踏めばよいのかを問うのである。

カーン付属学校は創立4年だが、学生が充実した創造的なキャリアを持ち、熱意を持って自分で設定した各タスクに取り組める人材に育つだろうことは想像に難くない。フリードマンは次のように説明する。

「極論を述べれば、私たちは子供たちが成功するために必要なものを知らないのです。 彼らの10年後を想像する時、彼らが生涯学習者になるためにはスキルが必要なことだけが、唯一の確かなことでしょう。」

(Publisher:Giulia Pines)

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