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確定申告の新常識:レシート自動取り込みアプリ3選の精度を徹底検証①ルノアール編

確定申告の時期が終わり、ほっと一息ついたのも束の間、気づけばもう今年も半分が過ぎようとしています。
この時期、来年の確定申告に向けて早めに準備を始めたいと考える人も多いのではないでしょうか?
特に、レシートをためないようにすることは、確定申告を楽にするための重要なポイントです。

最近では、クレジットカードや銀行取引のデータは比較的自動化が進んでおり、取引明細が自動的に取り込まれて経費として処理されることが一般的になってきました。
しかし、紙のレシートに関しては手動での入力が必要なケースが多く、そのために経費管理が煩雑になることが少なくありません。

そんな中、レシートを撮影するだけで自動的に経費として取り込んでくれるアプリが注目されています。
この機能を使えば、紙のレシートも手軽にデジタル化でき、日々の経費管理が格段に楽になります。
本記事では、確定申告までできる3つの会計アプリ、freee、マネーフォワード、taxnapを対象に、そのレシート取り込みの精度と使い勝手を徹底的に検証します。
それぞれのアプリの特徴を比較し、最も効率的にあなたの確定申告をサポートしてくれるアプリを見つけることを目指します。


1. 検証の方法

今回は私が先日打ち合わせで使ったルノアールの領収書を使用します。
1枚の領収書を複数の撮り方で比較します。

  • パターン① セロテープでまっすぐに固定して撮影

  • パターン② 机に適当において折り目ありで撮影

  • パターン③ 一度ぐしゃぐしゃにしてから撮影

2.精度の評価基準


アプリの精度を評価するために、以下の2点に注目して評価します。

  • 認識率:日付、金額、店名の認識精(5月20日、2890円、ルノアール)

  • AI制度:自動入力の勘定科目の精度(接待交際費or会議費)

このような方法で、freee、マネーフォワード、taxnapのレシート取り込み精度と使い勝手を検証します。

3.結論

今回のような一般的なレシートの場合は、各アプリしっかりと対応しており、それぞれで精度的な差はほぼなかった。

ただ、各アプリの特徴としては、

freee

撮影の際にレシート認識機能があるため、少しだけ合わせる手間があるが精度は極めて高いと感じる。連続撮影機能が非常に便利。一方で撮影から店名等の自動認識登録はない?
※あったらごめんなさい…!ご存じの方いたら教えてください!


マネーフォワード

アプリのトップからワンクリックで撮影に移れるのがとても良い!ただし勘定科目の判定機能はいまいち?店名などは完ぺきではないものの取り込めている。


taxnap

項目が少なく、UIが非常にシンプル。ただその分複雑な未払金等の処理はできないので、小規模~中規模の個人事業主・フリーランス・副業向け。今回のケースでは摘要までほぼ完ぺきに取り込めていた唯一のアプリ


4.それぞれの詳細

freee撮影方法

トップページ→レシート撮影を選択

自動でカメラアプリが立ち上がりますので、登録する領収書や請求書を画面下のボタンをタップして撮影します。

撮影した内容が自動で取り込まれる(最大20枚まで連続で撮影可能)

freee結果

・日付、金額の認識精度100%!
→今回の撮影ではすべてのパターンで日付と金額は100%正確に取り込まれていました。
・摘要(会社名等)はそもそも自動で登録はされない仕様?
・勘定科目は会議費
→こちらも問題なく登録されています!

良かった点

  • 連続20枚撮影は単純に便利!

  • レシートの撮影の際に青枠に合わせればいいので撮りやすい

残念だった点

  • 店名は自動では入力されない仕様?(違ったらごめんなさい)

  • 青枠に合わせるのに少し時間がかかることがある(とはいっても1~2秒なのでそこまで気にならない)

料金が高い(スタンダードで23,760円、プレミアム年払いで39,800円)

マネーフォワード撮影方法

トップページ→AI-OCRを選択

撮影した内容が自動で取り込まれる

マネーフォワード結果

・日付、金額の認識精度100%!
→今回の撮影ではすべてのパターンで日付と金額は100%正確に取り込まれていました。
・摘要(会社名など)は誤字はあるがおおよそ入る!
・勘定科目は消耗品費
→さすがに消耗品費ではないのでこれについては残念…ただ登録をして覚えさせれば修正はできるらしい。

良かった点

  • アプリのトップ画面からワンクリックで行けるのは便利!

  • freeeと比べて料金が安い!(パーソナルで15,360円、プレミアムで35,760円)

  • 完ぺきではないものの摘要に内容も詳細も入る!

残念だった点

  • 勘定科目はさすがに消耗品費は違和感

  • 借方、貸方などの言葉に慣れていない人は少し抵抗があるかも…

taxnap撮影方法

トップページ→取引一覧→ocrを選択

撮影した内容が自動で取り込まれる

taxnap結果

日付、金額の認識精度100%!
→今回の撮影ではすべてのパターンで日付と金額は100%正確に取り込まれていました。
・摘要(会社名など)もほぼパーフェクト!
・勘定科目は接待交際費
→法人の場合は、会議費と接待交際費を区別する必要があるが、個人の場合は区別の必要がないのでどちらでもOK!

良かった点

  • 今回の検証で唯一完璧にすべて取りこめたアプリ

  • 料金が最も安い!(年間11,760円)

残念だった点

  • できればホーム画面からワンクリックでレシート取り込み画面に行けてほしい

  • freeeにある連続撮影機能があるとより便利になりそう。

5.まとめ

今回の検証では最も重要な「日付・金額」については各社100%の精度で取りこめており、勘定科目についてはfreeeとtaxnapが、摘要(店名等)についてはマネーフォワードとtaxnap、UIについてはfreeeが少し優勢というように感じた。

freeeやマネーフォワードと比べてまだまだ知名度が低いtaxnapですが、ご興味がありましたら、ぜひ下記よりアプリをダウンロードしてください!
(年間登録の場合、30日間無料+年間1,500円offで利用できます。この機会にぜひお試しください)

次回は、手書きの領収書での検証をしたいと考えていますので、その結果も楽しみにお待ち下さい!


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