#37 大腿四頭筋の解剖学
皆さんこんにちは、パーソナルトレーナーの古寺健吾です。
北海道札幌市で
「フィットネスで人生を豊かに」をモットーに、多くの方の健康に寄り添うお仕事をさせて頂いております。
このnoteマガジンでは、主に「健康」や「身体」に関する内容の記事を毎週アップしていきます。
第37回目となる今回のテーマは
「大腿四頭筋の解剖学」
について。
▼概要
大腿四頭筋は大腿部の前部にある筋群で、大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋の4筋の総称です。
主に膝関節の伸展動作に関与しますが、大腿直筋のみ骨盤に付着している関係上、股関節の動作にも影響を与えます。
また、大腿四頭筋は4筋が膝蓋骨を介して脛骨粗面に付着しています。
4つ合わせると体積は全筋肉で最大となるほど大きな筋肉です。
筋連結は、外側広筋-大腿二頭筋-大臀筋-腸脛靭帯、内側広筋-大内転筋、という繋がりがあります。
▼起始停止、作用
【大腿直筋】
・起始:下前腸骨棘(AIIS)
・停止:脛骨粗面
・作用:股関節屈曲、膝関節伸展
【内側広筋】
・起始:大腿骨内側面(大腿骨粗線内側唇)
・停止:脛骨粗面
・作用:膝関節伸展
【外側広筋】
・起始:大腿骨外側面(大腿骨外側唇)
・停止:脛骨粗面
・作用:膝関節伸展
【中間広筋】
・起始:大腿骨前面
・停止:脛骨粗面
・作用:膝関節伸展
内側広筋と外側広筋の起始部である大腿骨粗線は後面(裏)に位置します。
つまりこの2筋は大腿骨の後面から前面に向かって走行する筋肉となります。
中間広筋は大腿直筋の下に位置しています。
大腿骨粗線外側唇には大腿二頭筋短頭も付着している為、筋連結があると言えます。
内側広筋の斜走線維は大内転筋腱膜と連結があります。
また、内側広筋は膝関節完全伸展時に大内転筋とともに働きます。
▼鍛え方と特徴
大腿四頭筋は急ブレーキをかける場面や、ジャンプ時に地面を強く押す際に使われます。
大腿四頭筋は膝蓋骨(パテラ)に与える影響もありますが、外側広筋により外上方に強く引っ張られやすいのが特徴です。
大腿四頭筋の鍛え方は、主に膝の伸展動作において行われます。
レッグプレスやレッグエクステンションなどのマシンを行うと鍛えることが出来ます。
また、レッグエクステンションにおいては、完全伸展時に内側広筋を鍛えることが出来ます。
これはスクワットなどによる膝関節完全伸展よりも、負荷が加わり続けるレッグエクステンションにおいてより強く負荷をかけ鍛えられます。
その他、股関節屈曲の動作を用いて行うスクワットやハックスクワットなどにおいても大腿直筋を鍛える事が可能です。
大腿直筋以外の3筋は、単関節筋であるため股関節への影響はなく、膝関節単体での動作時において強く働きます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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