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ダーティ・ワーク (名盤018)

「ダーティ・ワーク」

「ダーティ・ワーク」は1986年に発表されたローリング・ストーンズのオリジナル・アルバムです。プロデューサーはスティーヴ・リリーホワイトで音の輪郭がハッキリしていて、全十曲と旅立ってしまったイアン・スチュワートの短いピアノ演奏で構成されています。そのピアノはキース・リチャーズが歌う「スリーブ・トゥナイト」の後に流れてくるのは良好なアクセントになっていて、「スリーブ・トゥナイト」自体もイアン・スチュワートを連想させるし、アルバムの最後に置かれて良好でした。本作もそのキース・リチャーズの活躍が目立つ作品でこの曲の他に一曲、計二曲もキース・リチャーズがリード・ヴォーカルを担当しています。また、カバー曲も二曲で、いくらかイレギュラーなアルバムです。ミック・ジャガーのソロ活動等、背景も加わってガイド・ブック等を読んでみると評価の高くないアルバムですが、個人的には好きなアルバムです、先ず、先に挙げた音の輪郭がクリアな事柄、いつも吸ったり、飲んだりしているタバコやコーヒーみたいにしっくりときます。そして、キース・リチャーズの活躍が目立つのもそうですが、これもまた、音の輪郭みたいにクリア且つダイレクトに理解ができるからです。何気に皮肉にも理に適っていてシンクロしているアルバムです。

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