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Café Bofemia (名盤026)

「Café Bofemia」

「Café Bofemia 」は1986年に発表された佐野元春WITH HARTLANDのアルバムです。全十三曲、短いのも含めて内四曲はアルバム・タイトル絡みのインストゥルメンタル、それらが良好に作用して洒落たコンセプト・アルバムになっています。また、ジャズ、ソウル、スカ、レゲエ等、異なる音楽ジャンルが集められて多様性豊かな仕上がりになっていて、合わせて12インチも含めて多数のシングル曲が収められていますが、所謂、キャッチーと言われるような親しみやすさも兼ね備えたアルバムです。確かに集う場所がアルバム・タイトル、それだけにそのような事柄は必然で筋道の通った姿勢も垣間見える作品でもありました。インストゥルメンタルを除けば「ワイルド・ハーツー冒険者たちー」で始まり、「CHRISTMAS TIME lN BLUEー聖なる夜に口笛吹いてー」で終わる構成が気に入っています。ラジオに流れるリズム・アンド・ブルース、昔よく口ずさんだメロディと歌う「ワイルド・ハーツー冒険者たちー」、その歌詞がエモーショナル、頭の片隅に残ったまま、時を重ねたクリスマスの日にカーラジオから流れてきたのが「CHRISTMAS TIME IN BLUEー聖なる夜に口笛吹いてー」でした。この曲はレゲエ、夏のイメージの音楽ジャンルがクリスマスを歌っているというユーモアも洒落ています。


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