見出し画像

ミトメテヤラネバ…

ほめて育てる、厳しく叱って育てるのどちらが良いか、の議論になることは色々な場面でよくあるかと思います。

ただ、「ほめられた(期待された・認められた)人の思考は活発になる」というのは間違いないようですね。

これは、「ピグマリオン効果」と呼ばれ、教育心理学の実験で、期待され、ほめられた子供は成績が実際に伸びたというものから証明されています。

上記のような二元論はどうかとは思いますが、先日読んだ「思考の整理学」(外山滋比古:著)という本に興味深い一説があり、それがこの話の一部の解決になるのではないかと思います。

引用しますと。

自分の考えに自信をもち、これでよいのだと言いきかせるだけでは充分でない。ほかの人の考えにも、肯定的な姿勢をとるようにしなくてはならない。どんなものでもその気になって探せば、かならずいいところがある。
~中略~
すぐれた教育者、指導者はどこかよいところを見つけて、そこへ道をつけておく。批評された側では、多少、けなされていても、ほめられたところをよりどころにして希望をつなぎとめることができる。

さて、これに対してコミュニケーションにおいて重要だと感じた事を、営業目線・親目線で書いておこうと思います。

・顧客からの電話は、質問・相談・依頼以外にも存在する

私は営業職なので、1日に数十件の電話がかかってきます。内容としては当然仕事の話ですので、主に表題の3つの事になるわけです。

しかし、よく内容のわからない電話というのが時々あり、
(いたずらや雑談では無いですが…)
ざっくり言うと何がしたいかわからないのです。

本来は時間の無駄なので、要点をまとめてかけ直してほしいところですが「話しながら組み立てが上手くいかないときに、アウトプットしつつ自分の思考を整理している」ときがあるのかと思います。

本心だと少しイラっとしますが、この時の対応は営業として腕の見せ所です。質問で追い立てず、上手く顧客の言葉をフォローすること。

話を聞いて、認めてくれた人に仕事を依頼したくなるのは冒頭の話からも明白だと思いますので。

・子どものやりたい!応援団

いつか書いた、子どもの「敏感期」の話とも重複するのですが、子どものやりたい!(靴をぬぐ・履くのような日常の事からです)を認めること、そしてその挑戦したことに対しては結果に依らず、認めること・ほめることが重要だと思います。

ただ、1つ注意点があり、ただのワガママでは無いかを判断する事…いやな言い方ですが、親を支配するために子どもがやりたいと言っている場合があります。

日常の忙しい中で、ひとつひとつやらせていると時間がかかるというのも難しいところです、余裕を持つ親の努力がまず必要なのでしょう。


以上となります。
思考の整理学、割と古い本ですが書いてあることは普遍で実践しやすい内容かと感じます。面白かったので是非読んでみてください。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?