見出し画像

視点の違いで柔軟に生きてみる?

前回に引き続き、ドラッカー大先生による

「マネジメント」の話からです。


組織には、人を間違った方向に持っていく要因がある

という文脈の中で、その要因の一つとして

三人の石切り工の話を挙げています。

三人の石切り工は、何をしているかを聞かれて、
「暮らしを立てている」
「最高の石切りの仕事をしている」
「教会を建てている」
と答えた。

ドラッカー大先生は

第一の男はマネジャーではなく、
将来もマネジャーにはなれない。

第二の男は最も問題となり得る、
技能の重要性は強調すべきだが、
組織全体のニーズとの関連においてでなくては
ならない。
(技能の必要以上の向上、クォリティは一定
をクリアできれば良いという解釈です。
つまりそれ以上はコストの無駄遣いと…)

第三の男はマネジャーである。

と述べています。


あくまでこれは「マネジメント」に主題を

おいた話ですので間違いはありませんが、

全員にマネジャーらしさを求めるのは本来の

会社の構造としてどうかなと疑問に感じたので

この、石切り工の話に基づき思ったことを書きます。


第一の男、暮らしを立てている。

これは家庭にプライオリティを置いた素敵な生き方

だとも言えます。 ただし、仕事がお金のみを

目的としてしまっているのであれば、

それは少し寂しいというか、つまらない生き方に

感じます。


第二の男、最高の石切りの仕事をしている。

仕事のやりがいにプライオリティを置いた、

これも素敵な生き方ではあると思います。

ただし、前述の通り過度なクオリティの追及は

コストでしかなく、集団と個人の意思を

上手く合致させることが重要です。


第三の男、教会を建てている。

木を見て森を見ず、の諺がある通り、

一見すると俯瞰して全体が見えている感じがして

良い印象です。 

が、全体を見ると工期はどうだ、安全性はどうだ、

品質は? と、感じることが多くなり

おのずと仕事が増えます。

さて、その上で自分のより重要なことは

仕事だけなのか?家庭は?

と考えることも大事なのかと思います。


そうなると、この石切り工の話は

全て重要で、1人の人が3つの回答を

バランスを取りつつ持っていて良いものだと思います。



この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?