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一枚板の存在感。家具のはなし。

近頃、テレワークの影響で自宅にいる時間が長くなったことからデスクを新しく買い替えたくなってきました。

家具といえば、家具の販売で変革を起こしたのはお馴染みのIKEAですね。
デザイナーを起用して北欧テイストのデザイン家具をアメリカンスタイルの倉庫のような店舗で販売。そして、輸送コストを抑えるためにできるだけフラットな梱包で販売し、組み立ては購入者が行うという販売方法。
その後、Amazonが小売の世界を一変させると、家具は購入者が組み立てるものという認識がますます一般化しました。

しかし今日、ある家具屋さんへ行ってみて、本物の家具の魅力に気づいてしまったのです。

その家具屋さんにあったのはチェリーとウォールナットの一枚板。
そこでお話好きな店主に色んなことを教えてもらいました。
一枚板は選ばれし健康で身の詰まった木からしか取れず、おおよその木取りが1メートル×2メートル程度だそうです。
ここから切り出して家具に加工するため、大きなダイニングテーブルも小さなデスクも余り値段が変わらないそうです。
しかし、店内にあった一枚板を左右対称に繋げたダイニングテーブルは木目が美しく、世界に一つしかない木目と形態が生まれます。
一枚板のデスクも天板が厚く、存在感が圧倒的。こんなデスクで仕事をしてみたいと本気で憧れました。

そして、脚や引出しも金物は使わず、全て同じ木材を使って組み立てているそうです。この梅雨の時期にも関わらず、引出しはスムーズに開きました。

これだけ手が込んだ一点物の家具ですから、ネットで買うよりも2~3倍の値段ではあります。
しかし、その店主は言ってましたが、50年はもちますと。

今やIKEAやネットで部品を買って、自分で組み立てるものとなってしまった家具ですが、本当に一番大事な家具、例えば団らんのダイニングテーブルや執務空間のデスクだけでもこういう本物の家具を採用したいなあと思いました。


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