「また明日」が終わるとき
みなさんの高校生活はどのようなものでしたか?
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高校生だからこそできる
大人と子どもの間にいるからこそできることもたくさんあったのではないかと思います。
おそらく、今の気持ちで高校生に戻ったとしても、あの頃よりも楽しい日々を送れないと思います。
きっと
あの年齢、あの感情、あの価値観が重なって初めて成り立つものではないでしょうか。
*
ぼくが高校生活を振り返ってみた時、一番印象的だった場面は「下校」です。
同じ中学校に通っていた”地元が同じ5人”で
今日学校で起こったことを話しながら帰ったり
電車に早く乗るためにダッシュしたり
帰り際には
「じゃあまた明日」
と言い、この「明日」が終わることを当時のぼくは疑っていませんでした。
もちろん、”形あるものはいつか壊れる”という言葉があるように、
帰り際の言葉が
「じゃあまたいつか会おう」
に変わった時、一緒に帰っていた5人が、それぞれ違う道に進むことを強く実感させられました。
この平凡な日々が幸せであることを、当事者である高校生は気づきにくく、大人になって初めて気づくため、人生って難しいな〜ってつくづく思います。
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柄にもなく、高校生の時の思い出に浸ってしまったのは、恩田陸さんの「六番目の小夜子」という小説を読んだからかもしれません。
高校生活の中に”サスペンス要素”も混じっていて、ハラハラする場面もありますが、最後には「高校生ってやっぱりいいな〜」って思える作品になっています。
高校生にタイムスリップしたい方は、是非読んでみてはいかがでしょうか。
2021年10月21日 けんぼーい
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