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【小説紹介】 人生、見合わせ中


なんという奇跡の巡り合わせだろうか。

買い物へ行くため、電車に乗ろうとしていたら、見事に運転見合わせの文字が目に入った。


今日紹介する本のタイトル通りのことが起こっている。


「ちょっとは止まりなさいよ」

誰かに言われているようだった。



どうも、けんぼーいです。


今回紹介する本は、畑野智美さんの「運転、見合わせ中」です。

朝のラッシュ時に電車が緊急停止。授業に向かおうとしていた大学生、バイトに遅刻しそうなフリーター、トイレに行きたくなったデザイナー、恋人の部屋から会社に向うOL、自宅から出られなかった引きこもり、駅のホームで女性駅員は…アクシデントに遭った六人の男女それぞれの物語。仕事に恋に、止まっていた心が再び動き出す。人生応援小説!


通勤時間でこの本を読んでいましたが、

「もし電車が止まったら自分はどうするんだろう?」

と思わずにはいられない本です。


ぼくがこの本を読んで感じたのは

”止まる”ことの大切さでした。


人生はマラソンみたいなもので、みんな走り続けています。

学校、仕事、家事、遊び

毎日何かしらやるべきことがあり、その瞬間を全力で過ごしています。


しかし、全員が体力あるわけではないし、全速力で走れるとも限らない。


なので、疲れたら一旦、休憩してみるのも大切です。


仕事に忙しく、ずっと走り続けている人も一旦止まって、

「この仕事をしている目的はなんだっけ?」

「これが本当にやりたいことだっけ?」

これを整理することで、仕事により一層気合が入ったり、やりたいことに気づけたりすると思います。


早く結婚しなきゃ!とずっと行動していた人も一旦止まって、

「なんでこんなに結婚したいんだっけ?」

「結婚するメリットってなんだっけ?」

など、冷静に自分の本音を聞くことができます。


人生の給水ポイントを自分で設置して、しっかりと休憩してからまた走り出せばいいです。


「人生、見合わせ中」

電車がたまに止まるように、人生もたまに止まるくらいがちょうどいいのではないでしょうか。


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2021年11月20日 けんぼーい

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