テイク・ディス・ワルツ キャンバススニーカー
気づけないしあわせと溢れ出てくるさみしさ。
そんなおとなになりきれない幼さを写した足下。
テイク・ディス・ワルツ
結婚して5年がたつマーゴ(ミシェル・ウィリアムズ)とルー(セス・ローゲン)は、まだ子どもはいないが仲睦まじく穏やかな日々を過ごしていた。
そんなある日、マーゴは仕事で訪れた島で出会った情熱的な青年ダニエル(ルーク・カービー)にひかれるものを感じてしまう。
さらに、ダニエルが偶然にも自分たちの家のすぐ向かいに住んでいることを知り、マーゴの心は揺れ動いていく。。。
キャンバススニーカー
Corinna RoseのGreen Mountain Stateが静かに流れ、強い日差しのなか汗だくになりながらカップケーキを焼くマーゴ、オーブンに火をかけてそれを眺めているマーゴの後ろを通り過ぎ窓際に佇む男性の後ろ姿。
そんなオープニングでスタートする本作はカナダのトロントを舞台に少し幼く繊細な感受性を抱えたままなにか欠けていると感じる日々に戸惑う主人公とそれを見守り連れ添う夫、そしてその近くに引っ越して来た魅了的な隣人との間で揺れ動く恋心をフレッシュに描いた、サラ・ポーリー監督2作目の作品です。
映画冒頭から最後にかけてマーゴが履いている靴の変化とその意味に注目したいと思います。
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