[マーケット考察] 2021.4.30

米国株式市場は反発。ダウ平均は239.98ドル高の34060.36ドル、ナスダックは31.52ポイント高の14082.55で取引を終了しました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比8950万株増の9億4682万株。

冴えない雇用関連指標やバイデン大統領が就任後初めての上下両院合同会議演説で提示した大幅増税への懸念に一時下落に転じる局面があったが、連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で景気判断を引き上げたほか、第1四半期GDPが大幅な伸びを示したことで、相場はマイナスからプラスへ転じた。

経済指標に関して、(1) 週間の新規失業保険申請件数は、55万3000件(予想:54万9000件) と、前週の56万6000件から改善。健全な労働市場を示すとされる20万-25万件を依然として大きく上回っている。

(2) 第1・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値(予想値:6.1%増) は、年率換算で前期比6.4%増加と、1984年以来の高い伸びを記録し、伸びは前期(4.3%)から加速。プラス成長は3四半期連続。GDPの規模はコロナ危機直前の19年10~12月期の水準をほぼ回復。

企業決算に関して、(1) フェイスブックは、28日に発表した第1・四半期決算は企業の広告支出拡大が追い風となり、売上高や利益が市場予想を上回り7.3%高と5カ月ぶりの大幅な上昇率を記録し、最高値を更新。

(2) アップルは、iPhoneやMacの販売好調を背景に売上高と利益がそろって市場予想を上回ったものの、株価は0.07%安。

(3) 引け後に決算を発表したアマゾンは、4四半期連続の過去最高益となり、時間外取引で4%上昇。

(4)ツイッターはコスト上昇や成長鈍化について警告したことが嫌気され時間外取引で9%下落。

S&P500種採用企業の第1・四半期は45%の増益になる見通し。これまでに決算を発表した265社のうち、利益がアナリスト予想を上回った企業の割合は87%となっています。S&P500種は年初来では12%上昇、ナスダックは9%上昇。

現在の株価水準は市場最高値圏にあり、更なる株価上昇には、先ずは割高感が解消される必要。

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