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介護職としての転機

アクティビティ・サービスに出会う前の自分について、少し振り返ってみたいと思います。
生活支援を職にさせていただいている私にとって、大きな転機であったと言えます。

以前の私のBESTレクリエーションプログラムは?


私の一番のレクリエーションプログラムは「風船バレー」でした。
そこでは、風船を目で追うことや予想もしない風船の動きに一喜一憂し、普段見られないような笑顔がたくさん見られました。一緒にやっている自分も楽しく感じ、ただ単純に好評であると思い込んでいました。そして、楽しい一時を過ごすことができていると考えていました。また、本などで紹介されているレクリエーションを試してみたり、童謡や唱歌など皆さんが知っている曲を歌うこと、リハビリ体操の名のもとの体操をしていました。そこでは、利用者の方の反応がよかったか、笑顔が見られたか、多くの方が参加できたか、といったことがそのレクリエーションの評価の判断基準になっていました。

利用者の方との会話は?


勤務が終わり、1日を振り返ったとき・・・

「トイレに行く、行かない、お風呂に入る、入らない、ご飯を食べる、食べない、夜に寝る、寝ない・・・・・」

気が付けば、こんな会話のやりとりで勤務が終了していました。

どのような視点をもっていたのだろうか?


私は、いかにスムーズに日課が流れること、現場がいかに廻るかを重要視していました。そして、早く、確実に業務をこなしていくことが大切な、求められているスキルであると考えていました。

利用者の方が落ち着かなかったり、不穏な状態になってしまうことがないように配慮していたことも、根本には上記の考え方があったように思います。いかに穏やかな時間を過ごすことができるように・・・それが日課、業務がスムーズに動くための重要な要素であることに間違いないからです。

そのために、塗り絵等の軽作業の活動を設定したり、想いに寄り添った対応を心掛けていました。

自分自身、これで良いのか?という思いは感じていましたが、何をして良いのか分からず自分の役割をこなしている状態でした。一生懸命に仕事に向き合っていたのは今と変わりはありません。

アクティビティ・サービスとの出会い


私は、アクティビティ・サービスを介護福祉士会の研修で知りました。

研修では、廣池先生が熱弁を奮っていました。私はそのお話に引き込まれていきました。研修でのグループワークが嫌いな私は、その研修スタイルにも好感がもてましたが、増して、その研修内容からは感銘を受けました。

具体的なレクリエーションプログラム、明日から実施できるようなプログラムを期待している自分がいたことに気付きました。

この研修で得たものは具体的なレクリエーションプログラムよりも、次の視点でした。

・どのような視点で生活支援に携わっていくのか?

・どのような視点でレクリエーション、アクティビティプログラムを企画していくのか?

私は、研修レポートを提出し、研修後「アクティビティ・ワーカー」資格を習得しました。そして、昨年「アクティビティ・サービス・コーディネーター」資格研修を修了しました。

アクティビティ・サービスは、生活支援を職にしている自分に一筋の光を照らしてくれたような気がします。

なぜか、とても前向きに、学ぶことができています!(まだまだ修行中です)

とかく、「できていないこと」に目がいってしまいがちな介護の現場・・・

その視点は、利用者の方や他のスタッフへ向かい、そして自分自身にさえ向きます。そして悩みます・・・

理念に向かって・・・一筋の光に向かって・・・
今の自分が「できること」を考え、見つけて行動し、「実践」を積み重ねていくことが大事だと思っています。


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