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5-7 英語に訳せない日本語

「おつかれさま」は英語でなんていう?

友達から「お疲れ様」って英語でなんて言うの?
って質問されたことがある。

仕事でアメリカからパートナーが来社した時、帰り際「お疲れ様でした」と言いたかったのだそうな。

この気持ち、よくわかる。僕も昔おんなじこと思ったから。

でも、日本語の「お疲れ様でした」の直訳はできないのだ。なぜなら、少なくともアメリカではそう言う習慣が無いから

アメリカだったら?

じゃアメリカ人だったらこういう時は何て言うのだろうか?

例えば、別れ際、まだ昼前だったら
 “Have a good day!” 
とか言うかもしんない。

明日もまた来社されるなら 
“See you tomorrow” 
とか言うかな。

帰国直前とかなら
 “Have a safe trip” 
とか言うかも。

普通に
 “(It was) nice meeting you” 
と言うのもアリだね。

直訳が難しい言葉って結構ある

「お疲れさま」みたいな慣習化した言葉ってのは直訳が難しい。他にも

・(メール冒頭の)お世話になっております
・すみません
・いただきます/ごちそうさま

とか

慣習的に使われる言葉は、そういう慣習の無い国や地域の言語では、訳すのが難しい。

「すみません」とか意味が広過ぎだし。時によって ”Thank you”,  “Sorry”, “Excuse me”  とか色々な意味になる。

英語と日本語の単語が1対1対応しないこともある

そもそも、違う言語に必ず訳せると思うのが間違いだと思う。それぞれ違う歴史や文化や考え方から生まれ発展してきているのだから当然なのかもしれない。

「鳥」は “Bird” と直訳できる。けど、仮に鳥が存在しない国があって、他国とも交流がなく「鳥」という概念を知らなかったら、その国には「鳥」に対応する言葉は無いだろう。

身近な例で言えば「お湯」。英語だったら “hot water” かなぁ。「あったかい水」という感じだね。”water” という単語を “hot” で形容しているわけだ。

けど日本語は「水」という単語を使わずに表現できる。「お湯」とか「熱湯」とか「白湯」とか。

たぶん日本は英語圏よりも、水を温度によって言い分けた方が便利、ってくらい身近で重要だったんじゃないだろうか。調べたこと無いから知らんけど。

擬態語・擬音語

他にも日本語は英語とくらべて擬音語と擬態語が多いという特徴がある。

キラキラ、ギラギラ、プカプカ、ブカブカ、ぷよぷよ、ひらひら、ハラハラ、ぐちゃぐちゃ、テクテク。。。

もうキリがない。

日本語の擬態語・擬音語だけの本とかあるけど、日本語を勉強する外国人にとって覚えるのは本当に大変だと思う。英語に訳すのも難しいんじゃないかな。

違ってるから面白い

ぜったいに誤解して欲しくないんだけど、「日本語の方が英語より表現が豊かだ」なんて思ってない。

それぞれの言語にはそれぞれの特徴があるってこと。優劣じゃない。

逆に、英語の表現を日本語に訳せないってことだって当然あるわけだ。

違うからこそ面白い! 視野が広がる! 外国語を学ぶ醍醐味はここある!


言語って、話す人たちの考え方、文化、歴史を反映してる。だから言語を理解すると、その言語を話す人たちのことを深く理解できるようになる。

みなさんも言語を学ぶことを楽しんでくださいね。

さて、これで第5章もおわりです。もう1つ余談を書くと思うけど。

そして次章は最終章。特定のトピックというより、僕が伝えたいメッセージをいくつか書いてこの Note を締め括ろうと思っています。


ここまで読んでくれてどうもありがとー!今後の励みになるので、スキ・コメント・フォローをいただけるとすごく嬉しいです!

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更新はだいたい毎週金曜日です。また次回も読んでくださいね。

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