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6-1 AIが賢くなれば英語スキルは不要になるのか?
第6章、ようやく最終章となります。この章では特定のテーマではなく、これまで考えてきたことをいくつか書いておわりにしようと思います。
今回のテーマはAI(人工知能)。
ここ数年で翻訳ソフトは劇的に賢くなった。翻訳ソフトに限らずあらゆる分野でコンピューターが人間を超えてきている。
それも、ただ計算が早くなっただけではなくて、人間の脳を模擬するような仕組みを採用することで、自ら学習し成長することもできるようになっている。
人間の方が優れていると言われた分野でも次々と
いくつか大きな出来事を並べてみると
1997年、チェスの世界チャンピオンが敗北
2011年、あるクイズ番組のチャンピオンが敗北
2017年、将棋の名人が敗北、同年、囲碁の最強棋士も敗北
医療分野でも、画像診断でベテラン医師より高い精度で診断できるらしい。
法律の分野だって、過去の判例を検索したり整理したりするなら、人間のアシスタントよりコンピューターの方が得意だろう。
翻訳ソフトも進化している
当然ながら、英語の翻訳や通訳の精度も飛躍的に向上してきているのだ。
Google翻訳、DeepLなど無料で使えるソフトも多い。
文字や音声を翻訳してくれたり、カメラで撮った文字を翻訳して変換表示してくれたりもする。
何年か前にドイツへ行った時のこと。電車に乗ってたら、ある駅で電車が停まってしまった。アナウンスが流れてはいたけどドイツ語がわからないんで何が起きているかわからない。
そこで、駅の電光掲示板をスマホのカメラ(Google翻訳のカメラ機能)で撮ってみると、スマホ画面上では日本語表示になった。お陰でなにが起きているか理解できたし、電車を乗り換えて無事に目的地へ到着することもできた。
英語だけじゃない
翻訳ソフトは英語だけじゃなくて、あらゆる言語に対応している。これは人間では不可能だ。
翻訳ソフトも音声認識も、ここ数年ですごく進化している。あと10年もしないうちに完全に人間を超えてしまうんじゃないかな。
もしかして近い将来、翻訳者とか通訳者って仕事は無くなっちゃうんだろうか。。。
もはや外国語を学ぶ意味はなくなるのだろうか。。。?
僕は・・・
そんなことはない!
と言いたい。
外国人との交流はやっぱり魅力的だ。外国語を学ぶ過程で異文化のことを知る楽しさや驚きも得られる。時には悔しかったり恥ずかしかったりすることもあるけど、外国との違いを理解する上で貴重な経験となることが多い。
国際交流ってそういうものでしょ?
人と人との交流
カタコトだってコミュニケーションは楽しい。下手でも相手に言葉が通じたときは本当に嬉しい。外国語を聴き取れたとき、成長を実感して達成感を味わえる。
友情を深めたり、仕事でも信頼関係をつくるには、自分の言葉で話し、相手の言葉を直接聴く方がいいと思う。
これからの時代、AIはどんどん進化していく。僕たち人間はAIに頼ることが増えていくだろう。
それでも
外国語を学ぶ過程で得られる経験は自分たちのものだ!
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