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「成長マインドセット」心のブレーキの外し方#4

今日は一冊の本を紹介します。僕がこの本に魅力を感じた理由は、本のサブタイトルにもある「心のブレーキの外し方」というキャッチフレーズ。今まさに自分が頑張ろうとしていることに対して、どこかブレーキがかかってしまってフルコミット出来ていないなと感じていたので、この本のなかにその直面しているだろう問題を解決するヒントがある気がして読みました。

結論からいうと、この本から新たな気づきを得たというよりは、今まで自分のなかで無意識に考えていた哲学や思想、普段から実践しているものが整理するうえで、非常に役立ったと感じています。しかし、ただのよくあるビジネス書と一言で片付けられるものではなく、「成長したい」と感じている人にはぜひ手にとって読んでみてほしい一冊なのは間違いないのでオススメします。


・そもそも成長とは何か

人は誰でも、自分の人生をより豊かで幸せなものにしたいと願っています。そして、それらを手に入れるために「成長」はとても重要な要素だと思います。成長の定義はもちろん人それぞれで、これが正解、不正解というものではありません。ただ、本書のなかではこのように定義しています。

「自分の人生と向き合うということ」

「成長の本質はアイスバーグをバランス良く大きくすること」

アイスバーグは日本語に訳すと「氷山」という意味です。ビジネスでよく言われる氷山理論と考え方は同じです。

この図で言いたいことは、目に見える「成果」というのはその人の一部であり、「成果」の下には目に見えない「能力・スキル(コミュニケーション、営業力、予定管理…)」「振る舞い・習慣・行動(諦めない、謙虚、素直…・威圧的、頑固、頼りない…)」「意識・想い・人生哲学(夢、希望、挑戦、人生観、こうなりたい姿…)」があり「成果」を大きくするためには目に見えない部分を大きくする必要があります。

このアイスバーグを大きくするには、ただ単に成長したいと思うだけでなく、スケジュールや大きさをイメージするほうが、より具体的な計画に落としやすいと思います。


・成長を阻害するブレーキ

このマインドセットの根幹であるアイスバーグを大きくすることを妨げているブレーキという存在について話します。このブレーキの存在を知り、ブレーキを取り除くことが成長には欠かせません。

①ブレーキの存在を知る

②ブレーキを踏まない覚悟をする

③他責にしない100パーセント

④結果は選択できないが、行動は選択できる

⑤関心の輪と影響の輪


①ブレーキの存在を知る

ブレーキとは「悩み・迷い」のことです。例えば「転職すれば、もっと給料が上がるのではないか」「他の会社の方が自分に合っているのではないか」と考えてしまうことです。こういう考えがあるときは目の前の仕事に夢中になれていないということです。それは「成長」を妨げてしまっているのです。物事に対して常に「なぜ?」「どうして?」と疑問を持つと良いかもしれません。


②ブレーキを踏まない覚悟をする

そのために、まずは「こういう悩みが成長のブレーキになっているんだ」ということを知ってもらい、本当に成長したいのであれば、悩まない覚悟を決めなければなりません。一生の覚悟ではなく、期間限定の覚悟で決断することです。覚悟の決め方はこのような方法です。

「他の会社の方が自分に合っているのではないか」→「まずは2年間は転職は考えず、今の会社で働こう。働いた後に、もし自分に合っていなかったら、見つけたスキルや役職を武器に転職しよう。」

悩む人は、その決断を必要以上に重く考えてしまいやすいです。常に一生分の決断をしようとしている感じな気がします。でも、人生でそこまで重要な決断が必要な場面は多くないと思います。それにとりあえず数年間ブレーキを踏まずに頑張った体験がその後の人生にも大きくプラスになると思います。


③他責にしない100パーセント

これは物事の責任は自分にあると考えるということです。誰もが出来れば責任を負いたくないと思うかもしれません。しかし「成長」を求めるならば、「これは自分の責任じゃない」と思考を止めてしまうより、「今回のミスは自分の責任。次からはこうしよう」というような思考を意識しましょう。自責の思考は成長には欠かせないのです。

また、他の人の考えや行動を変えるのはそもそも難しいです。なのでそう考えて悩んでいても、状況が改善することはあまりないと思います。それよりは誰が悪いとか、損だとか考えずに、自分にできることは何なのかを考えて、それが小さいことでもいいので、やると決めて行動する思考と習慣を身につけることがで大事です。


④結果は選択できないが、行動は選択できる

結果というのは行動に依存する。何も行動に起こしていないのに、結果を起こす人はいません。人前では何もしていないように見せかけて、裏ではすごい努力家という人も身近にいると思います。

結果は誰しもどうなるかわかりませんが、その結果から逆算して今どんな行動をとればいいのか考えることはできますし、結果を出したいなら行動を取るべきです。もし、何をすればいいのか、どんな行動が良いのかわからない場合は、自分が求める結果を成し遂げた人に聞いてみるのも良いと思います。とにかくまずは行動することです。


⑤関心の輪と影響の輪

これは自分には変えられることと変えられないことがあり、変えられないことに悩むのは損だから、そういうことに悩むのはやめようということです。

例えば、会社の方針が自分に気に食わなくて悩んでいても、会社の方針を変えることは一社員の権限では難しいということです。自分で変えられるのは何で、変えられないのは何かというのを整理して、変えられないことに時間を使うのはやめましょう。


以上が本書のざっくり言いたい内容です。自分が何を大事にしていて、何のために何をしたいのか。これを見極めて「成長」の本質を理解することが大切なことだと思います!





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