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【2022花園】戦績別出場時間調べ

花園も終了して1週間ほど。
まだ1週間なんだ、、というくらい色々立て込んでいた気もします。
数字として調査していたけれど、どうまとめるか、、、色々考えているうちに時間経ちました。

今大会で試合登録された選手の出場時間を算出しました。
公式記録からの抽出ですが、出血による一次的な入れ替えやシンビンなどはカウントしていません。
ロスタイムなどにより前後半それぞれ30分を超えた部分については追いきれていません。
前後半30分からの出場については、1分でカウントしています。

大会は1回戦から決勝まで、全部で6回戦。
今大会、1回戦から登場の学校は3回戦までで敗退してしまっているので、試合時間はそれに基づいて算出しています。

1.フル出場選手の割合

最大5試合でフル出場、300分を記録したのはただ1人、報徳学園高等学校の石橋選手。サイズ面だけでなくプレー面でも今後の活躍が期待される選手です。他の戦績別も含めて以下の通り。
1回戦で敗退してしまったチームでは、フル出場選手の割合が高くなっています。

2.出場時間分布

出場時間を戦績別で算出しました。一番左の欄(2試合分など)は、累計の時間を1試合単位で換算していくと、、ということになります。

上位のレベルで考えると、決勝進出したチームでも240分以上の選手が20名。4試合フルに戦っている計算になります。トーナメントでもありますからね、主力選手に大きな比重がかかってしまう部分はやはり起きます。

それぞれの人数を該当する登録選手数に対する比率で算出しました。

3.前節までの累積時間(ベスト8以上)

ベスト8以上の試合での先発選手が、前節までにどのくらい出場していたかを算出しています。
これをみると、やはり決勝に至るまでにずいぶんと長い時間出ていることが確認できます。

中1日で2試合やるだけでも十分にきついんですけどね、、、

4.戦績×勝敗別出場時間


各試合ごと、勝敗別の出場時間です。
スコアなど色々なことが影響する要因にありますので、あくまで参考に。
ただ、特筆すべきは決勝戦
東福岡高等学校は先発選手が全員フル出場したというのも驚きでしたね。

5.過密日程

単にタフだなぁ、すごいなぁでは済まされない課題として、試合が中1日で行われているという点があります。
花園に出てくる選手の体格は大型化しています。
体重だけでなく、筋力などについても上がってきているだろうことが推測できます。
どのくらい大きくなっているかというと、この通り。

勝ち上がってくるチームがそのあたりの対策をしていないとは思いません。
それでも、中1日。トレーニング計画の中でも試合から2日目は、まだ十分に負荷を上げるには、、、というタイミング。

いざ、試合になったら頑張るし動きがいいから大丈夫となるかもしれません。それでも、もう少し間空いたらもっといいパフォーマンスができるのではないか。そこの負荷は減らしてあげた方がいいのではないだろうか。

肉体的な負荷だけではないはずです。僅差の試合は精神的な負荷も高い。それが連続することのダメージ、短期とはいえ、ちょっと高い。
直接の因果は確認できなくても悪影響をもたらしてしまっている可能性は除外できません(個人の感覚です)。

そういう状況を勝ち抜こうと思ったら、当然多くの人材も必要になります。均等なレベルでリザーブも必要になるし、それを競って強化していくためには、、、人の流れも当然変わりますよね。

より強豪チームが集まる選抜大会は別に行われていますが、花園はどういう位置づけで今後進むべきなのか。各都道府県からの出場という設計の意義を活かしていくためには。。。

ちなみに、選抜大会も日程は同様にタフです。
規模で言うと、花園の2回戦から始まるくらいのイメージでしょうか。

若いから、では済ませてはいけない大きな課題。
プレーヤーを守るためにも。

費用面の問題が発生するのであれば、、、そのあたりの対策も含めて。
「花園でやる価値・目指す価値」は残っていってほしいし、そのためにも。


読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。