競技別_体育的部活動別_負傷_疾病発生割合-0

競技別の負傷・疾病発生数

【ラグビーは怪我が多い】と言われます。確かにコリジョン(衝突)要素もあるので、そのリスクは上がるだろうな、と思います。

しかし、どのくらい違うのか。先入観も含めてなんとなく形成されているものを改めて確認してみます。

参照データは以下より。部員数などは選手だけではなくマネージャーも含まれている可能性があるため正確ではないかもしれません。また、負傷・疾病に対する給付も課題があるかもしれませんが、これでみてみます。

・負傷ならびに疾病の発生件数:学校安全webの平成30年における受給件数

https://www.jpnsport.go.jp/anzen/kankobutuichiran/tabid/1928/Default.aspx

・高校生競技者数
高体連の加盟校調査より、学校安全webの項目に合わせて集計。野球については高野連の記録より。

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・負傷、疾病発生割合

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競技者数に対する受給発生件数割合を算出していくと、ラグビーは他の競技より抜きんでていることがわかります。割合としては参加者の約4割(延べ人数)。やはり多い、そして他競技とも差がありますね。

競技別の比較

各競技での部位別の発生率比較です。皆さんが関わったことのある種目はどのような感じでしょうか。

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・頭部

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・顔部

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・体幹部

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・上肢部

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・下肢部

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・下肢部の内訳

下肢部の負傷・疾病がどの競技でも高い発生率になっているので、その内訳を出してみました。

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今回のデータからはラグビーでの負傷等の発生率は高いことが確認できました。ただ、実際の現場での発生数で考えると、競技人口の多い方が当然増えます。そういう部分で「怪我が多い」のとらえ方や印象は変わってくるかもしれません。


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