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fact[drag/Disclosure]を聞く ボーカル編

fact を聞くシリーズの最後です。

もし、趣旨が分からない場合は、始めの note からどうぞ。

disclosure



まず、始めに。

ボーカルのエディットの綿密さが凄すぎる;

ギターよりも細分化され、エフェクトの数も段違いだ。

なので、今回は下準備的な部分ではなく、試聴してぱっと耳に残るエフェクトの部分だけ、ピックアップしようと思う。

まず

全てのエディットに共通して言える事は、シャウトやコーラス等は、メインボーカルより前に出てこないよう、処理が施されている。

0:01〜

しょっぱなの導入部分。ラジオボイスが採用されている。

ロックでしばしば使用される、ポピュラーテクニックだね。

ラジオボイスでこもった音を聞かせた後、突然クリア&ステレオエンハンスな音を聞かせれば、リスナーの印象に残す事が出来る。

また、遠くで鳴っているかのような奥行感を演出するために、少し長めのディレイがかけられているようだ。

0:17〜

突然、ボーカルのシャウト!

気を抜いてたから、ビビったぜw

・・・いやいや、そんな事よりも。

もっとビビった事がある。

0:01で使用していた、ラジオボイスのボーカルをバッキングとして使用しているという事。

しかも、ピッチシフター的なエフェクトを使用して、ダブリングの要素も持たせつつ、メインボーカルに被らないようにステレオエンハンスしている。

そして、ステレオエンハンスしつつも、左側から大きく流している

芸が細かいなー。

0:26

ロングディレイをかけて、左からよっくと聞かせてくる

ここで、左側のディレイに気を取られがちなんだけど、右側にもしっかりとショートディレイがかかっている。

0:36

ボーカルのコーラスが少し落ち着いたかな?と思った所で、別のコーラスワーク。

0:47

最後の歌い終わりの部分で、少しだけダブリング(もしくはオーバーダビング)している。

1:20

0:26と同じパートだが、ディレイで流していた部分を、今度はシンガロングにしている。(シンガロング=全員で叫ぶようなパート)

(Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビと繰り返した際、2回目のメロとサビでは、異なるアプローチで編集が行われいるよう)

もちろん、シンガロングはステレオエンハンスされ、真ん中のメインボーカルに被ることはない。

また、ここで左側から聞こえるバッキングボーカルが再度登場だ。

1:30

このパートが始まる前のボーカルフレーズに、ロングディレイがかけられ、1:30のパートにも被ってきている。

1:37

ボーカルやコーラスが目立つパートだ。

ボーカル・ボーカルのハモり・コーラス・コーラスのハモりと、何度もオーバーダビングされているようだ。

また、WavesのDoublerのようなプラグイン(ディレイおよびピッチモジュレーション)を使用して、さらに厚みをプラスしている。

1:47

ディケイが長いリバーブを、右側のコーラスのみに対してかけている事が確認できた。

2:16

強調したい部分だけに、ステレオディレイをかける。

2:57

シャウトの終わり際、よっくと耳をすますと、ミディアムテンポのディレイがかかっている事が聞き取れる。

これは、終わり際だけでなく、フレーズ全体にかかっている物だと思う。

2:13

ラジオボイスから、クリアなボーカルにフェードする。

まとめの前に

なんかドラムを聞き始めた頃は「下準備の内容を書き出す」という内容だったけど、ギター・ボーカルとなると、やはり下準備というよりは編集方法に焦点がいってしまいましたね;

でも、世界的なプロデューサーやエンジニアが携わっているだけあって、色々なアプローチがあるなーと思いました。

普通のボーカルだけではなくて、ボーカロイドやリードギター等にも、がんがん適用できる技のオンパレード!

俺的テクニック

匠の技を素人ながらにも分析したその後で、

自分のテクニックを記載するのは、非常に陳腐というか、なんとも言えない気分になりますが・・・。

心地よいリバーブやディレイが楽曲中にかかっている時、「あー、自分もこんなディレイやリバーブをかけれたらなー」と思いますです。

でも、原音とエフェクト音が同時に聞こえるわけだから、どんなエフェクトをかけているか、なかなか判断できない訳です。

そんな時は、そのフレーズが終わる部分だけを、何度か聞きます。

終わったその瞬間は、原音が消えて一瞬エフェクト音のみとなるので、ディレイタイムやディケイタイムが判断できる、というテクニックです。

ロックな楽曲の場合、結構強めにかかっているので、分かりやすい。

まとめ

パンニングディレイなどで、ステレオエンハンスするのは当然として。

フレーズの一部分や、終わり際だけにエフェクトをかけるテクニックが、随所に見られたなーと思います。

一部分だけにかければ、その部分やその歌詞を引き立たせる事ができる。

終わり際にかければ、次のパートとの接着剤の役割を果たして、展開のつながりがよくなるね。

一つ気になったこと

特徴的なディレイ音や耳に残る音は、ほとんど左から流れていた。

うーん、考え過ぎなのかもしれないけど・・・

もしかして、意図的に左から流しているのかな?

(左耳にから入ると、右脳に入るから?)

ま、「左耳から入ると気持ちいいな〜」程度かもしれないし。

そもそも、そんなところまで意識してないかもしれないけどねw

でも、左がロングディレイで、右がショートディレイという構成が、自分には心地よかったかな。

最後に

テッドジェンセンやジョンフェルドマンの凄さを再確認したけど、fact の楽曲構成も凄いなーと、改めて思いました。

芯がありつつも、めちゃめちゃトリッキーな楽曲を、20代からバシバシ作ってるんだもんなぁ;

こりゃープッシュされるわけだ。

そう考えるとバンドの解散は、本当に残念だ。

俺的テクニック2

少し前に、グースネックタイプでクランプ式(挟んでキャビネットなどに取り付ける)のマイクスタンドが800円くらいで売っていたんで、のりで購入したんです。

こんなのね。

そしたら、以外にも全然活躍の場がなくてですね;

私も、困っていた訳ですよ。

そんな日々を過ごしていたある日。

寝ながらスマホ見ていたら、首を痛めてしまいました。

「うーん、横になりながらスマホ見てはダメだな」っと思ったんです。

ですが、みなさんも寝ながらスマホ弄りたいですよね?

寝ながら、youtube みたいですよね??

そこで、僕ひらめいちゃったんです。

まずは、先ほどのグースネックのマイクスタンドの先端に、スマホホルダーを取り付けまして、そしてマイクスタンドをちょっと厚めの本に取り付けます。

んでこれを、枕の下に引けば・・・

全く無理な体制をすることなく、youtube の視聴が可能です!!

また、この枕の下敷きになっている本ですが、

「ロンドン直送のヒットソングのノウハウを、実際のDAWセッションを使って学ぶインタラクティブ教則本」

要は、「ロープーさんの編集テクニックとか録音テクニックとかEQ・コンプのセッティングとか実際に見れちゃうし、解説しちゃうよ」、っていうなかなか勉強になる本です!

一冊1万円となかなかなお値段なんですが;

だいぶ楽しめる内容になってました!

ま、これといっていつも肝心なことは書いてないんですけどね(意味深)

今日は終わり!!!!

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