【奨学金1000万円獲得!!!!】ヨーロッパ大学院留学!


結論から申し上げますと、総額51600ユーロ(約880万円)の"給付型"奨学金をいただき2年間の修士課程に進学することになりました。勉強をする国はフランス+イタリア+(ドイツ, ノルウェー, スロベニア or フランス)の3カ国です。

奨学金内訳は以下になります。

生活費:1400ユーロ(約24万円)/月
授業料:9000ユーロ(約150万円)/年

さらに、これらに加えてビザ申請費用、2年間の健康保険、サマースクールのホテル代、その他雑費もプログラム側が負担するため、総額約1000万円近く奨学金をいただくことになりました。

この奨学金は、私が進学するエラスムス・ムンドゥス・ジョイントマスター(以下EMJMD)というコースから提供されるもので、JASSOやトビタテのように奨学金だけ提供する機関から受け取るものではりません。(ちなみにこれの何がいいかというと、奨学金獲得用に書類を準備したり面接したりする必要がない点にあります。)

ここからは、私が進学するプログラム、EMJMDについての詳しい説明と、合格し奨学金獲得にいたるまでのプロセスについて書いていきます。

EMJMDとは何か

EMJMDとは、ヨーロッパにある複数の大学を巡り共同修士号をとる事ができる大変お得なプログラムです。EMJMDはジャーナリズムから核融合まで様々なコースを提供しており、自分の興味があるワードで検索することもできます。


EMJMDコースカタログ

私の場合、
修士1年前期:エコールサントラルリヨン
修士1年後期:トリノ工科大学
修士2年ノルウェー科学技術大学
の3校を巡り、Mechanical Engineering, Material Engineering for manufacturing, Degital Manufacturing の修士号をゲットできます。

よくエラスムス+と混同されますが、エラスムス+は指定された大学に交換留学する場合に奨学金を出してあげるというシステムです。
一方、このEMJMDは複数国で学べる奨学金付き修士課程と思って頂いて大丈夫です。

日本はヨーロッパ経済圏に入っていませんが、パートナー国であるため受験可能です。



EMJMDの奨学金

このプログラムは、基本的に奨学金がセットになっています。出願をした際に奨学金を受け取れるか否かも同時に選考されます。(おそらく、提出した書類の総合点順に並べて、上から何名に奨学金を出す、みたいな選考のしかただと思います。)

この奨学金を獲得すると、基本的に授業料免除かつ毎月生活費1400ユーロを受給することができます。円安の昨今、1400ユーロは24万円であり、相当な額を受け取れることが分かります。授業料と合わせると、1年で500万円近くになります。税金はかからないためこれを手取りの給料と考えると、修士課程で勉強しながら、年収700万円ほどいただける計算になります!!!!

これほど待遇のよい奨学金は他に類をみないレベルだといえます。自分の知る限りでは、生活コストの高い国(アメリカやスイス)の留学生がJASSOに合格すれば毎月30万円程度貰えたと思います。その他民間奨学金やどこかの財団であれば、高くとも月12~18万円だったと記憶しています。

EMJMDのメリット

先ほども説明しましたが、ヨーロッパの様々な国で勉強できることがメリットの一つです。私はまだ卒業していないのですが、現時点でも感じているメリットが3点ほどあるため、そちらをご説明していきたいと思います。

メリットその1:ヨーロッパのどの国であれ、自分がちゃんとした人間であることの証明となる。


これはどういうことか、海外に留学した人ならわかると思いますが、自分の所属によって、自分がどのように見られるかが決まりがちです。特に、相手から信用されるかどうかが大きくかかわってきます。
その点、このエラスムスプログラムは競争の激しい、ヨーロッパで最も有名な留学プログラムとして知られており、さらに各国でトップレベルの大学が参画しています。そのため、どの国に行ったとしても、エラスムスの学生と分かればそれなりの扱いをしてもらえます。(日本で無理やり例えるとすれば、九州に東北の人が来たとして東北大学の学生でれば、お、なかなか凄いやつじゃないか、ってなるみたいな。)
実際に、私がフランス大使館へ学生ビザを申請しに行った際にも、窓口の方から、「エラスムスですよね?頑張ってください。」と応援して頂けました。また、たまたま知り合ったチェコ大使の方からも、「エラスムス凄いですね!チェコにも旅行できてください!」と応援いただきました。

ヨーロッパ人で留学について調べたことがある人なら間違いなくしっているプログラムですし、そうでなくとも、その国のトップレベルの大学で勉強することになるので、いずれにせよそれなりの信用を得る事ができます。

メリットその2:学生支援が手厚い

海外大学に進学した人達は痛いほどわかると思いますが、学生窓口がもう大変で愛想が悪くてカオスなのが普通と思います。必要書類が不明瞭、メールに返信が来ない、渡した書類を無くす、逆切れ、、、。体験する必要のない苦労をすることになります。
しかし、エラスムスの学生は優遇されており、ビザの申請手順から学生登録の方法まで手取り足取り教えてくれます。さらに、ここが一番重要なのですが、アパートを最優先で斡旋してくれます!
ちなみに私が今年の9月から住むアパートは、20平方m、ダブルベット、キッチン、シャワー、トイレ付で月584ユーロ(10万円)です。とてつもなく安いです。

信じられないかもしれませんが、ヨーロッパのアパート事情は最悪で、現地民でも探すのが難しいほどです。アパート探しサイトは詐欺物件も多数あり、しかも大家と直接契約する事が普通なので、現地語が喋れないとなかなか厳しいです。実際にイタリアに1年間留学していたのですが、その際も20件程度内見申し込みをして、返信が来たのが2件、どちらも詐欺でした。
一応、私がアパート探しに利用したのは以下のサイトです。
Idealista
Immobiliare
Subito.it

メリット3:エラスムス卒業生コミュニティがある

私はまだ卒業生ではないのであまり詳しく分かりませんが、聞くところによると、卒業生コミュニティが国を超えて繋がっているらしく、将来のキャリアに大きく寄与することもあるらしいです。(まだ経験していないので伝聞形式にて失礼します。)
また、同期の人たちも様々な国から来ていますが、特にアフリカや南米、中央アジアからの生徒はその国の超絶エリート家系ということもたまにあり、なかなかな繋がりを得ることができます。この関係は将来日本で仕事をするうえでも役立つかと。

EMJMD合格体験記

さて、ここまではエラスムスプログラムの説明を書いてきました。このプログラムがどれほど金銭的にも手厚いプログラムかお分かりいただけたと思います。
しかし一方で、これほど手厚いプログラムに奨学金つきで合格するのは非常に狭き門ということも事実です。以前までエラスムスプログラムが受験者の統計データを公開していました。それによると、合格率は約3 %、かの有名なハーバード大学よりもも競争率が激しいものとなっています。

そんなプログラムに、天才では全くない、いたって普通の大学生がどのようにして奨学金付きプログラムをもぎ取ったのがをご説明し、合格に近づくためのtipsをお伝えしたいと思います。
ちなみに、ミラノ工科大学Design&Engineering(デザインの分野で世界大学ランキング6位)という修士課程にも同じ戦略で合格したので、かなり有用だと思います。

ただし、インターネット上にEMJMD合格体験記がほぼ存在しておらず、貴重な情報源となりうること、そして個人情報(私のモチベーションレターも公開!!!)も含める事から、これから先は有料記事とさせていただきます。

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