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【2023年2月】カルチャージャンキー月報

前回、1月の月報を書いたところ、色んな方からリアクションがあり、まさか自分の見聞きしているものをまとめたnoteをこんなに読んでいただけると思っていなかったので、嬉しかったです。

1月はそんなにカルチャーを摂取できていなかったので、ジャンキーとして過剰摂取していくことを心に誓いましたが、無理に摂取しすぎて2月後半くらいから体に不調をきたしている感もあるので程々にします。

ということで、2023年2月の報告です。ご査収ください。

映画

ケイコ 目を澄ませて

岸井ゆきの主演の映画。監督は、三宅唱。聴覚障害の女性プロボクサー・小笠原恵子の自伝「負けないで!」が原案。

あらすじ
生まれつきの聴覚障害で両耳とも聞こえないケイコは、再開発が進む下町の小さなボクシングジムで鍛錬を重ね、プロボクサーとしてリングに立ち続ける。嘘がつけず愛想笑いも苦手な彼女には悩みが尽きず、言葉にできない思いが心の中に溜まっていく。ジムの会長宛てに休会を願う手紙を綴るも、出すことができない。そんなある日、ケイコはジムが閉鎖されることを知る。
https://eiga.com/movie/96401/

12月公開で、やっと観れた映画。劇場で観れて良かった。
16mmフィルムで撮影されていて、デジタルとは違う光や陰影、ノイズがあり、より深く作品に入り込めた。夕暮れ時、夜の光の色合い、コントラストの表現、引きで撮られた街の様々なシーンが印象的。

岸井ゆきの演じる主人公・ケイコの表情、たまに見せる笑顔、ボクシングの試合シーンが素晴らしいし、三浦友和が演じる会長がケイコに向ける愛情、ケイコの弟役の佐藤緋美も良かった。

聴覚障害がある女性ボクサーを描いた作品で、『Coda あいのうた』や『silent』、『星降る夜に』など、近年ろう者を題材にした作品が増えているが、その中でも会話表現の描き方がとても豊かな映画だなと思った。
ボクシングジム内では、口話とホワイトボード、ジェスチャーで会話をし、理解や歩み寄りはあるが、健聴者と同じような扱いを受ける。弟とは手話で話し、劇中では会話ごとに黒背景、白抜きの字幕が入り、ろう者同士の手話の会話には字幕が入らない。職場ではベテランの人とは手話、新人の子とは口話、新しいジムではタブレットという、ケイコの心情や環境、健聴者との距離感に応じて、コミュニケーションの描き方がわかっていく。
最近のろう者を描いた作品は、比較的あっさりとした会話表現、演出が多かったから、この豊かな会話は面白いと思ったし、心情や他者との距離環境を描く際にとても効果的だと感じる。

都内の上映はだいぶ減っていて、2月末では上映していないかもですが、ぜひ劇場で映像を観て欲しい。

スクロール

北村匠海、中川大志、古川琴音、松岡茉優の4名がメインキャストを務める映画。米津玄師やあいみょんなどのMV、CMなどを手掛ける川上智之が撮影監督を務めている。原作は、橋爪駿輝「スクロール」

あらすじ
学生時代の友人である“僕”とユウスケは、友人・森が自殺したことを知る。就職したものの上司からのパワハラに苦しみ、SNSに思いを吐き出すことでどうにか自分を保っている“僕”と、刹那的に生きてきたユウスケは、森の死をきっかけに“生きること”や“愛すること”を見つめ直すように。そんな彼らに、“僕”の書き込みに共鳴し特別な自分になりたいと願う“私”と、ユウスケとの結婚が空虚な心を満たしてくれると信じる菜穂の時間が交錯していく。
https://eiga.com/movie/97682/

予告で気になり観に行った作品。川上さんの映像も昔から好きだったこともあり、劇場で観ようと思っていた。

映像の質感やカメラワークはとても良かったのだが、自殺やパワハラ、若者の苦悩を描く重めの話の割には、脚本や心情の描き方が軽いというか、雑。
原作を読めていないのでわからないが、生まれた環境や置かれている状況に悩み、焦りを感じている松岡茉優が演じた菜穂をただのメンヘラという表現にしてしまったり、物語の端折り方、物語の編集の仕方があまり良くなかったと思う。また、前提として"死"というワードに対しての演出は、もっと丁寧で真摯であるべき。
若手の勢いのあるいい役者陣を集めた映画だけに残念だった。
原作は買ってちゃんと読もうと思います。


BABYLON

『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督作品。ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーら豪華キャストを迎え、1920年代のハリウッド黄金時代を舞台を描く。

あらすじ
夢を抱いてハリウッドへやって来た青年マニーと、彼と意気投合した新進女優ネリー。サイレント映画で業界を牽引してきた大物ジャックとの出会いにより、彼らの運命は大きく動き出す。恐れ知らずで美しいネリーは多くの人々を魅了し、スターの階段を駆け上がっていく。やがて、トーキー映画の革命の波が業界に押し寄せ……。
https://eiga.com/movie/97881/

映画好きが作った、映画に捧げた狂った映画。暴走して、もはやDVやモラハラくらい歪んだ愛だった。
開始10分くらいで、糞、尿、セックス、ドラック…など、下品極まりないのもの観客にぶつけてくる。笑えないくらい醜いものを見せてくるので、苦手な人は途中退場したくなるはず。これを計算してやっている(計算していなかったら本当に狂気)デイミアン・チャゼルは凄い。
正直、観たあとは疲れた。変なものを見せやがって。という感情が来るのだが、なぜかあの下劣極まりない表現や乱痴気騒ぎなシーンなどが癖になって、脳内に残っている。

ブラッド・ピット演じるジャック・コンラッドの台詞や、ラストシーンの映画愛が止まらない演出など、胸に刺さるようなシーンも多かった。

バビロンに関しては、観たいなっていう気持ちになっていない人には、観ることをおすすめをしないし、自分自身もめっちゃ良かった、観て欲しいとおすすめはしない映画。
だが、不快感や憎悪などの悪い、負の感情も含めて、心が確実に動く映画だと思うう。
あと、ラ・ラ・ランド感が強かったが、ジャスティン・ハーウィッツの音楽も脳内に強く残る。ずるい。帰りにサントラ聞いちゃったし。


雨に唄えば

名作ミュージカル映画。バビロンを観たあとに色々調べていたら、『雨に唄えば』からの引用、オマージュがされていると知り、鑑賞。

あらすじ
無声映画からトーキーに移行し始めた頃のハリウッド。人気スターのドンとリナは何度も共演し結婚を噂される間柄だが、ドンはつけ上がった態度のリナに愛想を尽かしている。そんなある夜、ドンは歌も踊りも上手い新進女優キャシーと恋に落ちる。その後、ドンとリナの新作がトーキーで製作されることになるが、リナの致命的な悪声のために不評を買ってしまう。そこでドンはリナの声をキャシーに吹き替えて製作することを思い立つ。
https://eiga.com/movie/42142/

正直、なんでこの映画を観てこなかったんだろうって思うくらい良かった。名作といわれるものは食わず嫌いというか、観るタイミングを逃しがち。

バビロンを観たあとに雨に唄えばを観た感想としては、バビロンは雨に唄えばリスペクトなんだな〜とたなった。オマージュとはいえ、ストーリーは、大筋雨に唄えば。

主演のジーン・ケリーはもちろん、相棒のドナルド・オコーナーのダンスが素晴らしかったし、時代の移り変わりに対して抗うのではなく、どうアイデアで乗り越えていくのかという、ちょっとした教訓めいたことも示している映画だなと思う。ポジティブな気分になれる楽しい映画ってやっぱりいい。

プライム会員は無料で見れます(2023年2月時点)


Netflix『西部戦線異状なし

Netflixオリジナル映画。ドイツの作家エリッヒ・マリア・レマルクの長編小説「西部戦線異状なし」を、原作の母国ドイツであらためて映画化した戦争ドラマ。

第1次世界大戦下のヨーロッパ。17歳のドイツ兵パウルは、祖国のために戦おうと意気揚々と西部戦線へ赴く。しかし、その高揚感と使命感は凄惨な現実を前に打ち砕かれる。ともに志願した仲間たちと最前線で命をかけて戦ううち、パウルは次第に絶望と恐怖に飲み込まれていく。
https://eiga.com/movie/98014/

戦争映画なのだが、感動や友情などで戦争を美化せず、無情さ、惨さを描いている。17歳のドイツ兵、パウルが主人公なのだが、戦争や戦闘を通じて、なにか大きく成長することもなく、現実の戦争をただただ突きつける。

カット割りや戦闘の間に挟まるシーンは、とても美しい。その美しさと戦闘と死のコントラストが戦争の悲惨さを強く訴えてくる。
ウクライナとロシアの戦争や様々地域での紛争が現在進行系で起きている現実世界。改めて戦争、争いの無意味さ、権力者のひとりよがりな決断が多くの命を奪っている。そのようなことを考える映画。


Netflix『ブロンド』

波乱に満ちた私生活と、名声がもたらした思わぬ代償。ハリウッドの伝説的存在であるマリリン・モンローの人生を、 新たな視点から大胆に描き出すフィクション。
https://www.netflix.com/title/80174263

Netflixオリジナルのマリリン・モンローを描いたフィクション作品。伝記のような映画ではなく、めちゃくちゃ脚色している。
児童虐待、性暴力、セクハラ、DVなどが続き、滅入っていく映画。Netflixとしては、日本の全裸監督的な立ち位置で、実在の人をフィクションで、18禁的な表現を多めで描いていこうと思ったのかもしれないが、正直きつかったです。
バビロンは許せるのに、ブロンドは許せない。この心の境界線をちゃんと言語化したい。
ちなみに、ラジー賞で「ブロンド」が最多ノミネートされているらしい。


ドラマ

舞妓さんちのまかないさん

Netflixのオリジナル。企画は、新海誠作品や「告白」、「悪人」「何者」など数々の映画作品を手掛けるプロデューサー・川村元気。総合演出、脚本は、是枝裕和。是枝監督はもちろんこと、奥山大史などの若手監督も参加している。

あらすじ
京都の花街を舞台に、舞妓さん達が共同生活を営む屋形(やかた)の「まかないさん(=ごはんを作る仕事)」となった主人公キヨが、青森から一緒にやってきた親友であり舞妓すみれとともに花街で暮らしていく日常を、華やかな芸舞妓の世界と美味しいごはんを通して綴る物語です。
https://www.story-inc.co.jp/makanai/introduction/introduction.html

是枝作品って、原作あるなしに関わらず、少し重めのテーマを扱うことが多かったのだが、今回は少女たちの成長と、ご飯がメインお話。
きれいな映像と花街のしきたり、様々な恋模様など、食と青春的な要素だけではなく、様々な方向から楽しめる。
監督が各話ごと変わっていくので、話によって当たり外れがあるというか、描き方にムラがあるような気がした。個人的には、奥山監督の6話の「片想い」、7話の「病ひ」が脚本、映像にとても引き込まれた。映画「僕はイエス様が嫌い」でもだったが、奥山大史は人の心情の描き方や、光の捉え方や色が本当に上手い。

City Lives #3 THEY LOVE.

1月の月報にも書いたが、『1月31日(火)放送されたCity Lives』最終話が本当に良かった。(2月に観たので2月に入れます)
SFモキュメンタリーとして、VFXを駆使した映像と、SFの設定が1話目、2話目と優れていたのだが、3話目がSFモキュメンタリーとしてだけではなく、ドラマとしてもとても優れていたと思う。
1話、2話目の伏線を回収していき、最終的には恋愛要素を入れ込んで、うまくドラマとしてまとめていた。
2023年を振り返るときに、キーとなる番組が1月から出てきた。深夜帯のフジテレビはちゃんとチェックしていかなくては。

その他にも日本テレビの『ブラッシュアップライフ』、NHKの『大奥』は引き続き観ている。

本・雑誌

inch magazine issue 02

インディペンデントマガジン「inch magazine」の第2号。
ニューヨークを特集テーマとして、「ニューヨークで考え中」の漫画家の近藤聡乃さんや在米ジャーナリストの堂本かおるさんなど、ニューヨークという都市に今もいる人、かつていた人など、様々なニューヨークにまつわるストーリーを掲載。

ニューヨークという都市をテーマとしているが、アメリカという国のことや戦争についても触れている。

理想的な都市としてのニューヨーク。その中にある多様な生き方、歴史は、他の都市とは比べ物にならないくらい光と闇、希望と絶望があり、そのことが少しだけだが垣間見える特集だった。

inch magazineはサイズ感がペーパーバックで、ちょうど良く、誌面デザインも本当に良い。アートディレクターは、スタジオボイスやPARTNERSのデザインを手がける坂脇慶さん。

「inch magazine」や「DAWN」、「Riverside Reading Club」など、ブラックカルチャー、HIPHOP、ストリートカルチャーに造詣の深い人たちが作るインディペンデントマガジンやコレクティブ、カルチャーが最近面白い。
それは表層のおしゃれさやカッコよさ、自身で考えなくていいお手軽なカルチャーではなく、向き合うべ社会や様々な事象を取り上げ、自分たちなりに調べ、考え、解釈し伝えているからだと、自分は思う。


森岡督行『ショートケーキを許す』

森岡書店の森岡督行さんが、ショートケーキを愛するもの=「ショートケーキ応援団」として綴る、書き下ろしのショートケーキエッセイ。
フードエッセイとして、もちろん面白いのだが、建築がほぼ毎話出てくるので建築エッセイといっても過言ではないと思う。

また、各章ごとに出てくる固有名詞に注脚がついているのだが、その注脚が森岡さん視点、個人的な物語が入っていてとても面白い。注脚といえば、客観的な情報が記載され、エッセイや物語を補完する情報として入れられるのだが、「ショートケーキを許す」では補完する情報としてはもちろんのこと、著者の個人的な記憶や注脚の注脚があるなど、エッセイをさらに深い視点まで導いてくれる。
この注脚の使い方は、「なんとなくクリスタル」のような、不思議で新鮮な読書体験を提供してくれる。


絶対に終電を逃さない女『シティガール未満』

雑誌「GINZA」のウェブにて連載されていたエッセイ「シティガール未満」を加筆修正のうえ書き下ろしを加えた刊行された。

連載時代から読んでいたシティガール未満。こうして本で通して読んでみると、東京という街の一つの輪郭が浮き上がってくる。
地方出身で地元が嫌いで出てきた自分の記憶が掘り起こされた。多くの地方出身者にとって自分ごとのように読める一冊だと思う。

個人的には、「中野 東京の故郷」に書いてあったこの一節が好きだ。

だから私は、一人で暮らしていても、同じように一人で暮らしている人がたくさんいて、一人じゃないんだと思える東京が好きなのだ。外に出ればたくさん人がいるけれど、近所付き合いはなくて誰も干渉してこない、そんな距離感に居心地の良さを見出しているのだろう。
『シティガール未満』(P168より)

東京に上京してきた者、生まれたときから住んでいる者、東京に憧れる者、東京から出ていくもの、様々な人に様々な東京がある。そんな東京のひとつのピースを終電さんは僕たちに渡してくれる。

岡本仁『HERE TODAY』

雑誌『relax』の元編集長で、『BRUTUS』、『ku:nel』などの雑誌編集に携わった編集者・岡本仁さん。その岡本さんが10年という長きに渡り投稿してきたInstagramの写真、約8000枚の写真の中から選んだ、いま、伝えたいもの。伝えたいことを伝えるために挑んだはじめての写真集。

写真集というより、アーカイブブックとして、とても優れているものだと思った。「いいイームズ」や「コーヒーブレイクは大切ですね」など、と投稿された写真を分類、編集し、岡本さんのコメントや回想が入る。

岡本さんの写真って、写真のトンマナ、構図、言葉が秀逸で、真似しようにも真似できない写真で、なんてことないはずなのに、めっちゃくちゃ魅力的なんだよな。
ここ最近、インスタの脱スクエア構図が当たり前になり、いかにユーザーのスマホ画面を専有していくのかと、企業やインフルエンサー、一般ユーザーが意識しているなか、他者に影響されることがなく、スポラロイドのようなスクエアの記録写真をひたすら投稿し続け、自身の生活をアーカイブしつづける岡本仁は、本当にかっこいい。

私自身、岡本さんに影響を受けてきたので、偏った視点ではあるが、もっとこのくらいゆるい記録としてのインスタをやる10代〜30代が増えてもいいなと思う。最近の写真にテキストを入れたWebメディアもどきではなく。ライフスタイルログ、アーカイブとしてのInstagram。

マクドナルドをこんな風に撮れるのは、今まで培ってきた審美眼と経験がなせるわざ。

最初のページに載っている一文。

いま見たもの、いま見えたもの、あっと言う間もなく失われてしまう瞬間、なんでもない、どうでもいい瞬間、すぐ忘れる瞬間、瞬間の流に漂って生きているのに、歴史という時間に取り込まれる。
谷川俊太郎『写真』より(2013年、晶文社刊)


松村圭一郎『小さき者たちの』

文化人類学者の松村圭一郎さんの著書。松村さんが熊本の人びと、特に松村さんの地元の水俣の人びとを中心として、経験してきた歴史を掘り下げた一冊。
松村さん自身、様々な水俣に関する資料を読み込み、学び、記している。
日本の近代国家が何をもたらし、何を行ってきたのかを市井の人々の暮らしを通して知れる。

これは水俣、熊本だけではなく、自分の故郷の福島に置きかえることができ、しかも福島についてはまだ何も終わっていなく現在進行系で、現代の日本国家で起きていることなのだなと、熊本のことを読みながら福島のことを考えた。
だからこそ、今後数十年先に松村さんのような人に掘り起こしてもらい、編集してもらうことを前提とした、生活のアーカイブを個々人で行い、次の世代へ伝承していくことは重要だと思う。
岸政彦さんの「東京の生活史」のように集め、まとめることも良いが、その時代の生活の記録を残し、後世に出てくる人類学者に託すこともいいのではと思えた。

BRUTUS No.978 『温もる、洋食。』


展示

2月は、あまりアートに対しての意欲が沸かず、ギャラリー、美術館巡りという感じではなかった。観た数は本当に少ないです。
3月はシーレ展やディオール展など美術館の展示に行きたい。

山口幸士 『Gerbera』

2023年1月26日~2月8日 / Sony Park Mini


仲條正義名作展

2023年2月16日〜3月30日 / クリエイションギャラリー G8


田名網敬一 + 赤塚不二夫 スペシャルコラボレーション
『TANAAMI!! AKATSUKA!! That‘s All Right!!』

2023年1月21日〜2月13日 / PARCO MUSEUM TOKYO

本展は、田名網が、生前に親交があった赤塚不二夫への想いを馳せて鋭意創作を続けて生まれたスペシャルコラボレーションです。田名網と赤塚不二夫は、田名網の秘めた尊敬の念によって細く長く結ばれています。70~80年代によく新宿や六本木のバーで一緒に酒を飲んだ記憶を語る田名網ですが、幼少期に漫画家に憧れていた自分のプライドが邪魔をして、当時プライベートな時間を共有する関係性までは築けなかったと言います。しかし、「信じられないくらい良い人だった」と田名網が語る赤塚不二夫の存在は、「バカは真面目に」という赤塚の精神と共に、田名網の作品にも深く刻まれています。
https://art.parco.jp/museumtokyo/detail/?id=1139


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