転職体験記③ 書類作成編
こんにちは。
今回も引き続き転職活動の内容について話します。
今回は転職する際に必ず必要になる書類
履歴書
職務経歴書
について話していきたいと思います。
正直、今回の転職活動で一番結果が伴った部分なので書類内容については自信があります。
以下の記事でも少し触れていますが、15社書類を出したうち12社通過しております。 (80%)
https://note.com/ken5l/n/nc86d03da2f93
転職エージェントがいうには40%程度、エントリー企業のレベルによってはそれ以下となることもあるということなので、結果はかなり良かったのではと思います。
ちなみに15社も書類選考出した理由は、エージェントに「ハイレベル企業が多いため、多めのエントリーにしておきましょう」と言われたからです。(今となっては、うまくエージェントに乗せられたなーと思っているのですが。笑)
その点も踏まえて、今回の転職活動で一番うまくいったのは書類作成だったと言えるのではないかと思います。
それでは実際に書いた書類について話していきたいと思います。
1. 履歴書
正直履歴書は工夫することはありません。
マイナビエージェントが提供している以下のリンクから、フォーマットをダウンロードしてその通りに記載していくだけです。
工夫と呼べるようなところは、AWS関連の資格の数が多かったので、それらはまとめて「その他特記すべき事項」に記載したくらいです。
https://mynavi-agent.jp/prepare/download/
2. 職務経歴書
職務経歴書は、決まったフォーマットがなく職種によって書き方も変わってくると思います。
そのため、ここで記載する内容は、「エンジニア」の職務経歴書である、、、という前提のもと読み進めてください。
職務経歴書のページ数:6ページ
ファイル形式:Word (提出時はPDFへ変換)
書式:MS 明朝、文字サイズ:10pt (職務経歴のみ9pt)
記載内容:
職務要約
活かせる経験・知識・技術
自己PR
職務経歴
現職
前職
資格
今後のキャリアプラン
といった形で書き進めました。
「記載内容」については、それぞれ詳しく書いていきたいと思います。
2.1 職務要約
最初の職務要約で意識したことは、「5行程度で簡潔にどんな経歴をもつ人物かわかるように書く」ということです。
職務詳細は続く内容に書いてありますので、この職務要約は簡潔さが重要だと思います。
ただ、どんな人物かしっかり伝わらないと、それ以降に書いている内容が頭に入ってこないと思うので、この2点が両立することを意識して書きます。
自分の場合は、
20xx年x月に○○メーカーの△△に入社しました。~~をユーザとしたアプリケーションの設計・開発・テストを担当しました。
20◇◇年◇月より、現職である◎◎へクラウドエンジニアとして転職しました。~~や~~を顧客としたシステム開発案件に参画し、基本的なWeb3層やコンテナ、サーバレスアーキテクチャの要件定義・設計・構築・テスト・保守まで経験してきました。
といった形で書き「何を何年ほどやってきた人物で、どんなアプリ・システムを開発し、どのフェーズを担当してきたのか」が伝わることを意識して書いていきました。
2.2 活かせる経験・知識・技術
ここは、ざっと今までやってきたことによって培ったスキルを箇条書きにするだけです。
だいたい5つ程度あれば充分だと思います。
自分はエンジニアなので、
どんな領域の開発ができるか (プログラミング、インフラ構築など)
自分の強みを活かせた仕事
例えば、「幅広いITスキルを活かした問題の切り分けとトラブルシューティング」
といったことを挙げていきます。
2.3 自己PR
これは転職活動の事前準備の際に、「自己分析した強み」や「キャリアの棚卸」から、自分が自信ある強みを2つ挙げます。(必ずしも2つでなくて良いですが)
書き方としては
<強み①の概要> (ここは太字)
強み①の詳細を400字程度
<強み②の概要> (ここは太字)
強み②の詳細を400字程度
強みの概要は、ただ単純に「コミュニケーション能力」とか「マネジメント能力」とかで書くのではなく、「○○やXXといった状況下でのコミュニケーション能力」といったレベル感で書きます。
また、詳細の内容では、前の記事でも話しましたが、STAR法という方式で書きます。
STAR法の説明については、調べれば色々と出てくるのでそちらに譲ります。
ただ、STARだと結論が最後になり、伝わりにくい文章になるかもしれないので、「私の強みは○○です。個の強みでXXといった成果を出しました。」と最初に結論を書いたうえでSTAR法でさらに詳細を書くといった書き方にアレンジしました。
そして最後には「この強みで貴社ではどのような成果を今後出していけるか」についても書き加えていきました。(ただし、企業ごとにカスタマイズはせず固定文として記載)
ちなみに、職務要約 ~ 自己PRでWord1ページ分となります。
2.4 職務経歴
職務経歴では、過去に携わったプロジェクトの詳細を時系列を追って記載していきました。
時系列は、「最新のプロジェクトが一番上」になるように記載し、そこからさかのぼって書いていきます。(つまり新卒の時の内容が一番最後になります。)
職務経歴は、表形式で記載します。
列は、「期間」「プロジェクト内容」「開発環境・規模」とし、それぞれの内容は以下の様に記載しました。
期間
そのプロジェクトの期間
例:2021年9月 ~ 2022年1月 (5ヵ月)
プロジェクトの内容
そのプロジェクトの名前と顧客の業種
概要
どういったシステムのどのフェーズに携わったか
機能改善の内容や、システム保守の内容など
主な担当
調査や要件定義、設計、構築、試験、運用など、どこを担当したか
さらに粒度を細かく記載 (設計なら、どこの部分を設計したかなど)
実績
そのプロジェクトを進めていく中で発生した課題とそれに対して工夫したアクションなどをSTAR法で記載
開発環境・規模
開発環境
どういったAWSサービスや、プログラミング言語を使用したか
規模
役割:メンバー or リーダなどを記載
要員数:そのプロジェクトに携わっていた人数を記載
上記の様に、記載を進めていったのですが、ここで1つ問題がありました。
現職で携わったプロジェクトが多かったので、順々に記載していったところ、職務経歴書が8ページ位になってしまいました。
個人的には、4ページほどに抑えたいと感じていたので、エージェントに相談したところ、以下のようにアドバイスをもらいました。
(ただ結果的には、6ページになってしまったのですが、、、)
同じ顧客からのプロジェクトは一つにまとめてしまう
3年連続で仕事をもらえていたお客さんがおり、同じシステムを扱っていたのでそのプロジェクトは統合しました
(ただし、期間のところでPJ①2020年9月 ~ 2021年3月、PJ② 2021年6月 ~ 2021年12月、PJ③....と記載します。)前職で最初に携わった2つのプロジェクトも同じアプリの機能改善だったため、まとめてしまいました
実績を記載するプロジェクトを絞る
逆に自信のある実績を強調できたのかなと思います
この職務経歴に4ページ使いました。(ここまでで5ページ)
2.5 資格
ここは特に工夫するようなことはありません。
自分が所持している資格を表形式にして、「資格名」と「取得日」を記載するだけです。
強いて工夫した点を挙げれば、「自動車免許など業務に関係ない資格は記載しない」といったところと、「強調したい資格順に書く」といったくらいです。
2.6 今後のキャリアプラン
最後に今後のキャリアプランを記載して職務経歴書を締めます。
最初に「自分のキャリアで目指しているゴール」を示します。
そして、その理由やきっかけを記載したのち、「何を目的として前職から現職に転職したのか?その結果成長できた点」を記載します。
次にこの転職をした後、どのような成果を出しつつ、どのような経験を積むことで、最初に記載したゴールを目指すのか記載します。
(自分がしたいことを書く一方ではなく、どのような貢献をするかまで書くところがポイントです。)
最後に「ぜひ面接の機会をいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。」と締めの言葉を書いて終了です。
2.7 職務経歴書ポイント
私が職務経歴書を書く中で特に意識したポイントは、「企業が知りたいことを意識した構成・内容にする」といったことです。
ここまでの書き方を見ていて「志望動機は?」と思うかもしれませんが、私は志望動機を書きませんでした。
最初は私も書く必要があると思って、エージェントに訪ねたのですが、「意外と企業は志望動機を求めていない。転職の理由とビジョンがフィットしていれば問題ない。」とのことでした。
そのため、このビジョンや転職理由を上手く表現する方法として「今後のキャリアプラン」といった項目を追加しました。
また職務経歴書の書き方をネットで調べると、「企業ごとに求人票で求めていることを自己PRに記載しろ」と書いてあるページがあったりしましたが、私は自分がPRしたい点を書きました。
この点についても「企業に寄せた自分」よりも、「この人がもつ強みは何なのか」を企業は知りたいと思っていると考え、このような書き方をしました。
やっぱり「転職後に自分が活躍できること」が自分にとっても企業にとっても転職の成功と思うので、自分の一番の強みを企業に知ってもらい、そんな自分を採用したいと思ってもらうことで、採用後のミスマッチがなくなるのではないかと考え、自己PRは企業ごとにカスタマイズしませんでした。
ちなみに、こちらについてもエージェントに確認したところ、カスタマイズの有無で通過率は変わらないとのことでした。
あとは、「なるべく簡潔に」とか、「結論から書く」とか、「誤字脱字がないよう何回も確認する」、「ページの区切りをキリのいいところで」など、当たり前のことを意識はしたのですが、ここではこれ以上特に書くことではないのでここまでにしたいと思います。
最後に
個人的に、職務経歴書は転職で最も重要なものだと思っています。
私はあまり面接が得意ではないと思っていたので、いくらでも時間がかけられる職務経歴書の内容はかなりこだわって書きました。
面接ではこの職務経歴書に沿って話すことになるので、少し口ベタでも職務経歴書の補足レベルで話せば良いと思えるレベルで書いたつもりです。
書類選考に通過しなかったら転職は始まりません。
そのため、書類作成には自信をもって出せるレベルまでこだわるべきだと思います。
私のこの記事が、皆様の通過率を少しでも上げるのに参考になれば幸いです。
では。
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