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中国 「小米(シャオミ)」のロゴを 日本人デザイナーが制作

日本でも現在はご存知の方もいらっしゃるかと思われる小米(シャオミ)。
2019年、正式に日本市場へ参入した中国の総合家電メーカーである。
中国ではもはや知らない人はいないであろう。

小米科技(Xiaomi、シャオミ)
中華人民共和国北京市に本社を置く総合家電メーカーで、2010年4月6日に雷軍によって設立された。スマートフォンメーカーとして創業した。
アップルのような高級感のある包装や本体、且つ低価格を実現し一躍人気のスマートフォンメーカーとなる。
一時期は「中国のアップル」と称され、創業者の雷軍も「中国のジョブズ」と称されるまでとなりそのマーケティング手法においても注目を集めた。

冒頭でも書いたように現在、中国ではスマートフォンメーカーではなく総合家電メーカーへと成長を遂げている。家電も白で統一されたシンプルでおしゃれな外観且つ低価格で、家庭に何かしらの小米(シャオミ)製品が置いてある家も少なくはないだろう。筆者の家にも小米(シャオミ)製品は既に4つほどある。
以下は実際に販売されている小米(シャオミ)製品価格で価格は元表示。

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総合家電メーカーへと成長を遂げた現在も小米のスマートフォンは世界的に販売数を拡大しており、Gartnerの2020年第3四半期の全世界のスマートフォン市場の動向ではメーカー別シェアでアップルを追い越し3位に漕ぎ着けた。これはアメリカの貿易制裁によりHuaweiが落としたシェアをそのまま小米が奪ったと言う図式である。
また小米が今、最も力を入れているのはインド市場である。インドスマホ市場ではシェア21%と小米がトップで、また中国メーカースマホだけでインドスマホ市場の75%を占めていると言うことにも中国勢の強さを感じる。

また直近ではEV(電気自動車)事業への参入を正式に発表した。今後10年間の投資目標は総額100億ドル(約1.1兆円)を予定しており創業者の雷軍氏が直々に新しいEV事業のCEOを兼務すると言う。

そんな絶好調の小米が今月3月30日に新ロゴを発表した。
そのデザインを担当したのはなんと日本人の原 研哉(はら けんや)氏である。

原 研哉(はら けんや)
岡山県岡山市出身のグラフィックデザイナー。武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科教授、株式会社日本デザインセンター代表取締役。日本グラフィックデザイナー協会副会長を務める。深澤直人と共に無印良品のボードメンバーに参加。

無印良品は中国でも人気のブランドである為、中国人でも知っている人もいるのではないだろうか。
以下はその新ロゴである。

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どうだろうか。ちなみに筆者としてはまあ既存イメージを崩さずにリニューアルするとなればまあこれぐらいの変化になるのかなぁ(デザイン等、クリエイティブを判断する様な知識は御座いませんので素人の意見です・・・)という感じである。

中国人の反応を見てみるとあんまり宜しくないようだ。
発表の際に創業者の雷軍はこの新ロゴの構想は3年かかったと言っていた。更に皆様ご想像の通りこの新ロゴの制作には、ある程度のお金もかかっているであろうことを背景に、このニュースのコメント欄には様々な意見が書き込まれている。
以下に筆者個人が上品で、センスとユーモアがあると思うコメントを抜粋した。


「3年かけて4つの角を削ったのか・・・」
「俺でもデザインできる。これはもしかして俺のデザイン力が世界基準に達したということなのだろうか」
「デザインがめちゃ良すぎて、まるで以前と変わっていないようだ!」
「もし小米の社内のデザイナーがこれを出したら間違いなく首になるだろう」


という様にイジられている意見が多かった。
もちろん、

「いや、そう言うけどこれは良いデザインだし色々な意味が込められてるんだよ」


と言う様な肯定的な意見も少数だがあった。

しかしこの様に世界的にも有名となった中国メーカーのロゴを日本人がデザインした、ということはとても嬉しいし、特に中国での日本人の活躍は同じ日本人として誇りに思っている。
今はなかなか理解されないかもしれないがいずれ中国人に愛される小米のロゴとして定着してほしいと思う。

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ライター:Taro Nozawa
お問い合わせ:info@kembo-net.com

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