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中国人訪日観光客回復への険しい道のり・・・

このブログでもお伝えしている様に中国でもコロナの感染は安定しており、
ほとんどコロナ前の日常が戻ってきている。

その為、連休での旅行等も増えてきており、国内旅行者は特に多くなった。
2023年の春節時には国内の旅行者数は7日間で3億800万人となり、前年より23%増加したそうだ。そして現在も5月の労働節(5連休)も控えており、連休はどこへ行こうかなーと計画している人も多いことであろう。

「春節に中国人観光客が続々と日本へ!」
今年の1月の春節にはそんな話が日々ニュースになり、結果として日本のコロナ対策が強化された。しかし、実際にはどうであったか。中国人訪日客は少なかったはずである。

それもそのはず、春節前時点では個人で日本へ旅行する為の「訪日ビザ」申請というのは停止されていた時期もあったり、コロナも安定していない状況で便も少なく航空券ももありえない価格だったりと、そもそも簡単に日本旅行できる状況ではなかった。最近日本~中国間が増便された、という発表もあったがそれでもコロナ前よりもかなり高価格である。ここだけはコロナ前の状況に戻るのにまだ時間がかかりそうである。

筆者が春節に中国人の妻と帰国した際に申請したビザは旅行ではなく、親族訪問というビザである為、申請はできたものの、複数回使用できるVISA申請は通らず、1回のみ有効のビザのみであった。
親族訪問ビザであろうがこの様な厳しい状況が現在も存在しているので、なおさら個人での日本旅行は簡単ではない。

今回、筆者の友人である中国人夫婦が5月の労働節に日本へ行きたいということで旅行ビザ申請について調べたところ、申請条件には在住地域等の制限はもちろん以下の様な相当厳しい条件も記載されている。

「月収41,700元以上の収入があること」

月収41700元とは日本円で約80万円である(※3/28現在)。
誰が行けるのよ・・・とため息をつきたくなるほど厳しい条件であり、前述の夫婦も日本旅行は諦めてビザ無しで行ける様な東南アジアを検討しているという・・・。
現在、旅行の為の訪日ビザを申請できる中国人というのは富裕層のみに制限されてしまっている。

2023年に発表されている世界パスポートランキングによると中国パスポートのランキングは64位、ビザ無しで行ける国数は81ヶ国。(※日本はランキング1位でビザ無しで行ける国数は193ヶ国)もちろんビザ申請すれば良いという話だが、実際には上記の様な色々な条件が存在しているのでも申請すら難しかったり、却下されたりすることもある。ビザを取得して海外旅行するというのはなかなかに難しく面倒なのである。

現在でも日本に旅行したいという希望を持つ中国人はとても多い。
コロナ前の様に、日本で多くの中国人観光客を見ることができるのはいつ頃になるのであろうか・・・。


ライター:Taro Nozawa
お問い合わせ:nozawa@kembo-net.com
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