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人面魚のはなし

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連載小説「人面魚のはなし」です。 小説初心者なので何か感じた方はどうかコメントをください。
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#おはなし

人面魚のはなし #0

人面魚のはなし #0

第0話 プロローグ――フワリと泳ぐ。

――フワリと揺れる。

――フワリと笑う。

――人面魚は霧を泳ぐ。

いつから存在するか分からない。
気付くと僕の周囲には霧があった。
ある日、そこに影が現れた。
それは金魚のようで、深海魚のようで、
鈴の音と共に現れて、
僕の顔を見て、フワリと笑う。

 
――人面魚は霧を泳ぐ。
 
 
 
 
 
 

人面魚のはなし #1

人面魚のはなし #1

第1話 発生僕の周りには霧がある。

初めて見たのは数年前だろうか。
それは不思議な霧で、必ず僕の周りだけに現れる。
そして、どうやら僕にしか見えない。

いつものように今日も学校へ行って、「高田真輝」――僕の名前のついたロッカーを開けた。
隣を使う人は、僕がロッカーの中身をごそごそ掻き回しているのに目もくれず、いそいそと荷物を出し入れして去っていった。

「また無視されちゃったわね」

耳元で声

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