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新しいチームづくりのタネと仕掛け

もうすぐ4月
自分が新しい組織に移ったり、自分のチームに新しいメンバーが入ってきたりと、「新しいチーム」が始まる人も多いのではないでしょうか。

今日は「新しいチームを、いかに早く良いチームにするか?」について考えてみたいと思います。

新しいチームのスタート、どうやってますか?

みなさん、新しいチームが始まったら、何をしていますか?
自己紹介、業務説明、歓迎会、、、

オフィスでの自己紹介では経歴や担当業務を話し、夜の歓迎会では出身や趣味、家族の話なんかをして、あとは仕事をしながら徐々にお互いのことを知っていく、、、
そんな始動が普通なのかなと思います、はい。

仕事を通して、徐々に知れていくことって、たとえば、、、

  • 仕事の進め方はゆっくりに見えるけど、丁寧で慎重にやるタイプだからミスは少ない

  • 誰かれ構わず単刀直入で煽るような発言をするけれど、悪気があるわけではなく効率を重視しているだけ

  • 面倒見がよく親切だけれど、実は自分の意見を主張できないことに悩んでいる

なんて感じでしょうかね。

発言や行動などその人の外側に表れていることから最初の印象を持ち、段々とその内側にあるものも知れてくる、というのが通常のパターンでしょう。


より早くより良いチームを作れないだろうか

でも本当に、互いのことをは少しずつ時間をかけないと分からないのでしょうか?

特に内側に潜んでいるものについては、長い時間を一緒に過ごしても分からないこともあるのではないでしょうか?

これまでの通常パターンよりも早く、相手の内側で起きていることも知ることができたら、チームはどうなっていくでしょうか?

これが今回、皆さんと一緒に考えてみたい問いです。

よいチームとはどのようなものでしょう?
組織開発の全体論を展開するのはやめますが、少なくても以下のような要素は含まれているのではないでしょうか。

  • メンバーの特性を理解しあって、強み・弱みを補いあっている

  • メンバーの成長課題を理解しあって、相互に成長を支援しあっている


でも、どうやるの? - ジョハリの窓 -

「そんなチームが良いとは思うけど、実現するのは大変じゃね?」
まあ、そう思う人が多いでしょうね。

キーワードは「自己開示」「フィードバック」です。

「ジョハリの窓」を聞いたことがある人は多いでしょう。
自分のことについて、「自分が知っている/知らない」と「周囲が知っている/知らない」の2軸で区切ってみると、4つの窓ができます。

ジョハリの窓

自分の中に確かにあるけれど、自分も周囲も未だ知られていない「未知の窓」(右下)を開拓することが、キャリア・人生の充実につながるよ、
そのためには、自分は知っているけど周囲は知らない「秘密の窓」(左下)を自己開示によって開拓し、自分は知らないけれど周囲は知っている「盲点の窓」(右上)をフィードバックによって開拓していくのだよ、

簡単に言うとそういうことです。詳しく知りたい人はこちら


フィードバックをもらいやすくする仕掛け

でも、周囲からフィードバックしてもらうのって簡単ではないですよね。

なぜフィードバックしづらいのでしょう?
それは、相手を傷つけたり、怒らせたり、気まずくなったりすることを恐れるからです。

おススメは「自己開示」から始めること。
「自分は〇〇な特徴があるから、××のときには△△と教えて欲しい」
このフレームワークに入れて、自分のことを相手に知ってもらいましょう。

例えば、僕の場合はこんな感じ。

「もらいたいフィードバック」のフレームワーク

こういうフィードバックをしてくれた嬉しい!と最初から相手に伝えておけば、相手からのフィードバックは嫌味でも攻撃でもなく、僕に対するサポートになるわけです。

ちなみに左側に書かれている「資質」というのは、Gallup 社「ストレングスファインダー」によるものです。
ストレングスファインダーは34個の資質によって人の思考や行動の特性を分析するツールです。
「資質」は本人が自然とやってしまう特徴であって、強みにも弱みにもなりえます。

例えば、僕の場合はこんな感じ。

資質のバルコニーとベースメント

うまく資質を使えているときを「バルコニー」、うまく使えずに自分や相手を傷つけそうになってしまうときを「ベースメント」(地下ですね)と呼びます。

これをチームメンバーに最初に自己開示しておくと、とてもやりやすい。
相手からすると、フィードバックしやすいわけですね。


みんな凸凹なのだ

そして、賛同が得られれば、チームメンバーにも同じように自己開示してもらうことをお願いします。
このときもストレングスファインダーを使うとやりすいかもしれません。

「弱み」というと、ついつい隠したくなってしまいますが(秘密の窓)、

  • 誰しも何かしらの特性を持っていて、

  • それはうまく使えば強みになるもので、

  • でも、ついつい自分でも気づかないうちに、自然と出てしまう特性でもあるから、

  • 気づいたときには、周囲から教えてもらえると嬉しい

ということですね。

これをチームメンバーと理解することができれば、自己開示とフィードバックが促進されて、よいチームになっていくことができるのではないでしょうか?
本当におススメなので、ぜひやってみてください。

では今日はこの辺で。

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