見出し画像

2024年をよりよいものにするために  一人でできる「振り返り&目標設定」ワーク

こんにちは。
このnoteでは、コーチングの学びから得た、楽しく豊かに生きるためのヒントを言葉にしてみています。よかったら参考にしてみてください。


この時期に今年1年をふりかえったり、新しい年の目標を立てたりする人は多いと思いますが、みなさんはどんな風にやっていますか?
僕は毎年12月最後の週に「振り返りミニワークショップ」というのをやっています。
コーチングの考え方をつかってデザインした2~3時間のワークショップ。
毎年、参加者からは好評を頂いていまして、今年で4年目になりました。

2024年をよりよい年にするために、本当に自分が大事だと思うことを明確にして行動を作っていくというのがコンセプト。
どんなものなのか紹介しますので、「毎年、自分のやり方で一年の反省や目標設定をやっているよ」という人も、ちょっと参考にしてもらえると嬉しいです。
実際のワークショップでは、個人ワークとペアワークの組み合わせでやっていて、この「ペアワーク」が重要な仕掛けの一つではあるのだけど、個人ワークだけでも十分に面白いと思います。


2023をリフレーミングして、2024をもっと幸せな年にしよう

「ふりかえり」のことを[リフレクション]と言いますが、ただ客観的な事実として「あんなことがあったね」と思い出すだけでなく、改めて「自分にとってどういう意味があったのか」を確認することがとっても大事。このことを[リフレーミング]と呼びます。
事実に意味を与えて、人生を幸せに生きるための基準や判断に使える材料にする、というイメージ。

①「やれて嬉しかったこと」を書き出す

ワークはここから始まります。
「1年の反省」も大事かもしれないけれど、まずは嬉しかったことことから考えていくのが、メチャクチャ大切です。

「反省」というと、「出来なかった」「足りなかった」「ダメだった」という自分のネガティブなところに光を当てるわけですが、
その前に、「成し遂げたこと」「一生懸命やったこと」「自分なりにチャレンジしたこと」というポジティブな側面に光を当てて、頑張った自分をしっかりと受け入れて、自分をほめてあげましょう。
そうでないと前に進むエネルギーが出ないですよ。

どんなに小さなことでもOK。たくさん書き出してみましょう。
「もう出ない」と思ってからが勝負だと思って、10~15分は考えてみよう。

他の人との比較ではなく「自分なりにはチャレンジだった」が大事。
仕事のことでもプライベートでも、「こんな時間を過ごせて嬉しかったなあ」という瞬間を思い出してみましょう。
(スマホの写真アルバムを見ると記憶がよみがえるかも)

➁「嬉しかった理由」を考えてみる

次に①で書きだした事柄が「どうして嬉しかったのか」について考えてみます。

例えば〇〇プロジェクトの成功が嬉しかったとしたら、それは
・「自分の能力が証明できたから」なのか、
・「メンバーとの仲間感がよかった」のか、
・「新しい刺激から成長できたから」なのか、
どんな要素があったから、「今年の嬉しかったこと」のトップチャートに入るくらい、自分を喜ばせてくれたのか。

「嬉しかったこと」の1つ1つについて考えてみてもよいし、全体を眺めてみると共通するものが見いだせるかもしれません。

③「やりたかったけど、出来なかったこと」をあげてみる

今度は「やりかったけど、出来なかったこと」について考えてみます。

いろいろな理由で、出来なかったことがあると思います。

「あれは、上司からのサポートが得られなかったから仕方ないんだ」
(組織人として会社の方針に従うのは当然)

「あれは、時間がなかったから仕方ないんだ」
(むしろ合理的な判断だった)

なかなか全て思い通りにいかない世の中で、ついつい自分を正当化してしまうのは当然の反応。
でもここでは、いろんな理由は脇において、「本当はやってみたかった」を出すのがポイントです。

「もっとが〇〇があったら」と考えると出やすいかもしれません。
〇〇には、「時間」「お金」「会社・上司からの理解」「周囲からのサポート」を入れてみます。
そして「もっと自分にエネルギーがあったら」「もっと自分に勇気があったら」というのもパワフルなツールになります。

④「どうしてやりたかったのか」を考えてみる

さあ、今度は③の理由を考えてみましょう。

実は「どうして」という問いには、「原因論」「目的論」の2種類の答え方があります。

「原因論」は、なぜできなかったのか、何が足りななかったのか、何を修正する必要があるのか、という類のもので、意識は「過去」に向かっています。

「目的論」では意識は「未来」に向かいます。
・それをやったら、周囲にどんな良い影響があるのか
・それをやったら、自分にどんな良い影響があるのか
・それをやったら、どんな自分・どんな人生になる可能性につながるのか

普段のお仕事では「原因論」で考える傾向があると思います。
できなかったら何が足りなったのかを分析し、それを埋めるために効率的な方法を考える。PDCA、仕事のキホン。

原因論がダメというわけではないですが、今回は目的に意識を向けてみましょう。
「結局のところ、自分は何を求めているのか? What do you want?」です。

DoingとBeing

DoingBeingについては多くの方がご存知と思います。

具体的な行動によって実世界へ影響をもたらすDoingと、大事にしたい価値観やありたい自分を表わすBeing

外界から見える部分と内面に潜んでいる部分という意味では氷山モデルも当てはまると思います。

お気づきの通り、①「やれて嬉しかったこと」と③「本当はやりたかったこと」はDoing、➁と④はBeingという構造になっています。

⑤「2024年に大事にしたいこと」を言葉にしてみる

2024年の指針をつくるには、Beingから入ります。これが大事。

この記事だけ読むと難しそうに見えるかもしれないけれど、実際に①から④のワークをやってみれば、きっと自然と見えてきます。
「やっぱり、これが大事だよなあ」てな感じで。

「何があると本当に幸せだと感じるのか」
その答えは、もうすでにあなたの内側にあります。
もしかすると、普段は水面の下に潜んでいて見えづらくなっているかもしれないけれど、絶対にもうすでにあります。

これを言葉にして意識領域に係留しておくこと。
専門用語では「錨をおろす」という意味で「アンカーリング」とも言います。

⑥「2024年 何をやりますか」

大事にしたい Beingを明確にしてから、行動 Doingについて考えます。

本当に自分にとって最高だと思える年にするために、何に挑戦したいか。
「まあ出来そうなこと」に留まらず、「ちょっとビビるくらいの目標」を考えてみるのが大事。
そうでなければ、せっかく時間をとって目標設定をする意味がありませんわい。

自分のありたいBeingにつながることが実現できたとき、本当に嬉しい瞬間が訪れることを、すでにあなたは知っているはずです。
そのエネルギーを存分につかって考えてみましょう。

そして、ここで出た目標を実現するために、「何から始めるのか?」まで決めておくべし。
これは「どんなに小さくてもいいから確実にできること」にしてください。
・「目標を写メで撮って待ち受け画面にする」とか
・「来年はこれをやりたい!と親しい人に言ってみる」とか
そういう感じでもOKです。

おまけのページ

これが「振り返りワークショップ」の主な内容です。

ついつい忙しい日常ではDoingに偏りがち。そして原因論のアプローチを取りがち。
振り返りのタイミングで、目的論のアプローチであらためて自分のBeingに光を当てて、そこから行動をつくっていくことで、
内側から湧き上がるエネルギーを使って、人生をつくっていくことができるのだと思います。

ぜひこの年末年始の時間をつかって、①から⑥のワークをやってみてください!
それでは、よいお年をお迎えください!

(ここから先は、おまけのページ)
ちなみに・・・、
本番のワークショップでは、⑦認知のワーク ⑧「未来をつくる最初の一歩」「マーティン・セリグマンによるウェルビーイングの要素 PERMA」についても扱っています。

「ウェルビーイング」って、要は「自分にとって、ええ感じのBeing」ということなのよねえ、と思うのです。
セリグマンは「ウェルビーイングはPERMAの5つの要素から成る」と言っていますが、このPERMAは、「自分にとって大事なBeingって何?」を考えるためのツールとして使えます。
(5つのうち何が一番大事?というよりも、いま欠乏感のあるものに意識が向いている可能性があるから、他の要素にも目を向けてみると気がつくことはあるかも、という感じ)

この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?