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主人公はいつもマイノリティ

マンガの主人公

 マンガには基本的に主人公たるものがいて主人公たちが周りの者たちに働きかけることで物語が進んでいくことが多い。
進撃の巨人のエレン、ワンピースのルフィ、NARUTOのナルト、これらの主人公たちはどれも周りのキャラに強い影響を与えている。
周りに影響を与える人というのは必ずマイノリティの中にいる。
マジョリティの中にいる人たちは主人公にはなり得ない。
なぜなら、マジョリティに変化を与えるのが主人公だからだ。

マイノリティVSマイノリティ

マジョリティに変化を促すのが主人公であることは分かる。
だが、主人公が複数いる場合はどうだろう?
分かりやすいので言うと鬼滅の刃。
このマンガには非常にマイノリティが多い。
無惨、童磨、玉壺、獪岳ぐらいしかマジョリティはいないのではないか?
他はみんなマイノリティにいる。マイノリティにいるものは読者に気付きを与え変化を促す。
故に読者はマイノリティに感動し感情移入する。
マイノリティとマイノリティが戦う時はお互いが主人公なのでどちらが正義か悪かもない。
分かりやすく例で言うと、堕姫・妓夫太郎戦である。
鬼殺隊にも鬼側にも感情移入できる。

マジョリティは煩悩
マイノリティは自己犠牲 

 無惨も獪岳も好きになれない。それはきっと彼らが人間の煩悩代表だからだ。
きっと読者の大半は煩悩の塊だろう。
ある意味彼ら忌み嫌われる煩悩キャラがいなくてはマンガは成立しない。
全員が炭次郞のような清浄無垢な人だったらあまりにもリアリティーがないのでおもしろくなくなる。
マジョリティ煩悩を自己犠牲によって淘汰しようと試みるのがマンガという芸術作品の醍醐味なのである。


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