海外営業の"リアル" 22
中国への出張の時だ、夜に会食に招かれた。
取引先の経営層との会食であり、まだ新人の私は死ぬ程緊張していた事を記憶している。
とりあえず地球の歩き方やネットでマナーについての情報を集め、その時に備える。後は上司の振る舞い方やその場での相手の所作を見て学ぶ事にした。
会食は円卓を囲むスタイル。
円卓は時計回りに回す事、1番遠い席は上座…、思い返しながら場を理解する。
食事中は箸を縦に置く。(横に置くと食事終了を意味する。) 皿は基本的に持ち上げない…。色々あるものだ。
基本的に、日本でもそうだが、上司や目上の方が手をつけるまでは食事(お茶)には手をつけない。
出てくる料理は素晴らしい。写真を撮る事は流石にしなかったが、北京ダックやフカヒレなどのご馳走が出てきた。大袈裟かもしれないが、普段は食べられない料理を堪能させて頂いた。若かった事もあり、取引先の方々はみな、"若いんだからもっと食べて食べて"と言われ、美味しくいただいた。新人時代から、様々な出張に営業兼通訳として行かせてもらえた事もあり、こういうシーンでは特に得をしたと思う(笑)通訳もしっかりとこなす。
料理を少し残す事もマナー(=こんなに頂きありがとうございます。お腹一杯で満足です。) だと聞いていたが、まさにその通りであった。
とにかく失礼のないように会食を終えられ安堵した事、本場の中華に舌鼓を打った事を今でも強く記憶している。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?