■アメリカ留学中のお話〜Part 7〜

1回目の昇級試験を無事にパスし、その後も練習に励んでいた。

そんな中、昇級を祝ってのお疲れ様パーティ(飲み会)に招待された。

アメリカ人と飲みの席を共にするのはこれが初めての事だった。ピザやホットドッグを頬張りながら、ビールを飲む、それが彼等のスタイルだった。日本ではビールをほぼ飲まない私も、郷にいれば何とやらでそれに従った。鍛錬の後のビールが身体に染み渡る…。少しだけビールが好きな方々の気持ちがわかった。

アメリカに来て3か月程が経過し、自分の意見を言っても相手には問題なく伝えるようになってきた。

問題は聴き取りで、彼らのナチュラルスピードの会話にはついていくのがやっと。少しでも気を抜くとたちまち置いていかれる…。とにかくスピードに慣れなければいけないと悟った。多少お酒が入っていようが、彼らが話している事を完璧に聴き取れるようになりたい。パーティが終わった後、すっかりできあがっていた私は1人そう思うのだった。

そんな頃、ラッキーな事が起こる。
派遣期間が終わり帰国する1人の先輩からテレビを譲り受ける事になったのだ。

そして、この部屋の電気は使い放題。

考える事は1つしかない…。

"よし、部屋にいる時にはニュース番組をつけっぱなしにしておこう。"

この習慣は、留学期間中ずっと続く事となる…。

効果はいかほどに…?!








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