■アメリカ留学中のお話〜Part 10〜

アメリカ現地での奮闘は続く。

色々なタイプの授業を経験してきたが、死ぬ程難しい"コミュニケーション学" 以外にももう1つ難しく感じる授業があった。

それが、"ホスピタリティ(イントロダクション)"の授業である。

何が難しいというと、授業中に講師がひたすらノンストップでしゃべくる…、一切板書をしない…。つまりは、重要だと考えられる箇所を自分で判断し、ノートをとっていく事が必要となる。(重要なキーワード的な言葉は2回繰り返してくれる事が途中でわかり、その時は全集中でノートをとった。その瞬間、教室中には筆記用具のカリカリ音とラップトップのキーボードを叩く音が響き渡っていた…。)

しかし、日本語の授業でさえ一度も集中力を切らさずに聴き続けるのは至難の業。英語なら尚更で、聞き逃してしまう事も多々あった。そんな時にとっていた対処法は、とりあえず聞こえてきたキーワードの一部分や、キーワードの頭文字、前後に話された文などをノートに殴り書きしておく。そして、それを頼りに授業後に質問しに行った。これは、先生に顔を覚えてもらう意味でも良いし、少なくとも熱心さは伝わる。

訊いた後は、それを改めてノートにまとめ直す。
当然知らない単語(専門用語、業界用語) もたくさん出てくるので、調べて内容を理解する。(自分で調べた事もノートの端にメモしておく。)  その際に日本語で一度理解し、簡単に要約し覚えておく。その後、英語のキーワードを覚える。次にそのキーワードを使って説明できるように、文で覚える。段階を踏んで覚えておけば、ど忘れしても何れかの情報を思い出せれば、"白紙回答"は避けられると考えた。

この講座のおかげで、講義やセミナーでのノートの取り方や、その後の情報の纏め方等を学ぶ事ができた。

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