"海外営業"という仕事との出会い

卒業式の3日前、内定をもらった。その仕事が"海外営業"という仕事だった。

"1週間〜2週間の海外出張の機会がある。"
その謳い文句に憧れを抱き、入社を決めた。

それに海外出張があるなら、必然的に英語を勉強する環境になる…。

4月から新卒で社会人生活がスタートした。メーカー(製造業)なので、製品知識を身につける必要がある事から、1年間の工場研修を命じられた。この間、英語から離れることになる為、もらった英文/和文のカタログを読み、自分で時間を作って単語を少しずつ覚えるようにした。私の場合、製品への興味より先に英語への興味を高め、その上で製品や関連業界に興味をもてるように努めた。工場での仕事は率直に言って大変だった。慣れない手作業、装置の操作…。時に逃げ出したくもなり、精神的にも辛かった。しかしその度、"自分はまだスタートラインにすら立てていない。"と言い聞かせ、くらいついた。

そして1年後の春、海外営業部への異動を命じられた。初めての海外出張はマレーシアだった。

小さな会社だったが、色々な仕事を経験させて頂いた。結論から言うと、ここで学んだ事がその後の社会人生活に活きている事は間違いない。

仕事で計5カ国を訪問し、約5年で少なくとも20回以上は海外渡航を経験した。人員が少ないせいか、様々なプロジェクトに関わらせて頂いた。

そして、ここから現在に至るまで、会社、業種は変われども、"海外営業"として生きていく事になる。

それは私が今後毎日、"英語"と向き合う事を意味していた。

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