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お金を儲けたいなら芸術なんてやっちゃいけない

冒頭から今回言いたいことを結論から言う。

 芸術は、金にならない

いやいやまてまてそんな事はないって言う人はたくさんいると思いますが、多分みなさんがお金になるものだと思っているのは芸術の意味でのアートではなくて、デザインなんですよ。仕事で本来の意味での芸術なんかできるわけねーって話です。だってコンセプトがあるんだものデザインになるじゃないですか。音楽も絵画も写真も映像も同じでしょう。コンセプトが先にあればもうあとはそれをデザインしていくだけなんですよ。

序盤から飛ばしてますが、では芸術ってなんだろうって考えたときに真っ先に僕が思い浮かんだのは

 理解できないもの

です。他人なんかどうでもよくて、その人が作りたいものを作った結果出来上がってしまったもの。それが今現在の僕の定義する芸術です。それがたまたまいわゆる「売れる」ことがある場合もあるでしょう。時代性なんかとマッチしちゃったときね。まぁつまりはそういうことです。わりかしというか、明らかにお金を儲けるには芸術というのは効率が悪いです。もしもお金を儲けたいならぜひ投資とかそういうのにした方が間違いないですよ。どちらにしても勉強と実践が必要なのだろうと思いますので、せっかくなら実になる方にするべきです。

根拠が薄くなるので経験談をひとつ。
何年か前にとある案件で音楽を作ることになりました。前々からやりたかった路線だったので二つ返事でオッケーしたんですよ、僕は。結果ボツ曲含め20数曲は作ったはずです。実制作期間は2週間くらいでしょうか。ギャラは3万円。その後家賃は滞納しました。

まあまあ、そんなもんなんですよ。その案件も今考えればデザインてことにはなるんですが、それにしてもまぁ安いっすね。曲単価考えたら今だったら絶対やらねーなって思いますね。まじで。

というわけでですね、僕も考えましたよ。次回作は振り切ってやろうと。理解されないことが芸術の定義だとするなら、採譜とかコピーとかしたくならない音楽を作ってやろうと。もちろん過去にされたことねーけども。どうせやるならね、やりきってしまえと。美しい音楽をどんだけ面白い形で皆さんのもとに届けるのかだけを考えます。極端に言うとそれ以外考えません。馬鹿だこいつと思われるようなことをするかもしれません。けど、それでいいんです。僕の音楽を聴いてほしいたったひとりのために音楽を作ることは絶対に間違ってない。

繰り返しますが、芸術は金になりません。もうほんとに、これだけは信じてほしい。どうしてもそこらへんの道で食べていきたい人はデザイン力を身につけた方が賢明です。あと量産できるスピード。これ結構大事なんで。

え?じゃあなんでお前は音楽やってるのかって?

決まってるじゃないですか。好きだからですよ。

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