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2023年8月26日(土)曇り時々晴れ、雷

9時に目覚ましで起きるものの、ものすごく眠かった。でも二度寝はしなかった。昨晩はまた眠るのに苦戦して、1時前には布団に入ったのに3時過ぎまで頭の中が活発に動いて眠れなかった。今朝起きてから泉のラジオを聞いたら、ちょうど泉も夜寝る前に収録して、その後頭が覚醒して眠れなくなっていると言っていて笑った。私もいつも家では布団に入って暗くしてから、目を瞑った状態で自分の音声日記を録音している。大体いつも15分前後は話している。もしかしたら眠れないのはこのせいもあるのかもしれない。

このまえ図書館で借りてきた『アンネの日記』を読み始めた。今までこの増補新訂版を読んだことはなく、日記について一緒に向き合ってきた友人が読んでいたのも思い出し、思い切って手に取った。

大学生の頃旅行でポーランドを訪れたとき、事前にホロコースト関連の本を読んだり映画を観たりするなかで、『アンネの日記』を一度手に取った覚えがある。その時最後まで読み切ったのかどうか覚えていないけれど、アメリカ製作の映画版も観た。でもその当時はホロコーストや戦争という大きすぎるフィルターを通して読んでいて、あるひとりの少女の内面に広がる世界の記録ということを忘れていたような気がする。あまりにも有名なので、もちろん彼女の身に何が起きることになるかも分かっていて、詳細に目を向けず知った気になっていた。人の生活は大きくて抽象的な概念なんかではなく、具体的な毎日を点のように積み重ねることなのに。

アンネは自分の日記に「キティ」と名づけ、起こった出来事や彼女の内面を友達に語りかけるように書いていた。日記を書き始めて1年以上経った後、当時オランダの文部大臣が、戦時下の国民たちが苦しみを記録した日記や手紙などを集めて戦争が終わったら公開したい、とラジオ放送で言っていたそう。アンネはこの放送を聞いてから、自分も戦後本を出したいと思い、日記を加筆修正するようになったとのこと。

最初は自分だけのために書いていた日記が、次第に誰かが読むことが想定されたものになっていく。こうして文章の日記を公開し始めた今の自分が再びこの本を手に取れたことは、やっぱり何かに引き寄せられていると思う。

イングランドのノリッジに留学していた2017年、飛行機で50分ほどと近いアムステルダムに週末を利用して訪れた。当時アンネたちが隠れていた家は保全作業中かなにかで、残念ながら中に入ることはできなかった。

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