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「点と点をつないで描く線」

こんばんは。3ヶ月半、noteを放置しましたね。。サイトウケイスケです。
コロナウイルスの拡散で信じられないくらい世の中は変わりました。
自粛の中、家にいることが多く、改めて色々考えたり、勉強する意識が芽生えたりしました。

身の回りに起こる出来事をつなげて、これはこういうことだったのか
と考えることが好き。最近の出来事を書いてみます。主に絵について。


●ちなみに2月に東京都現代美術館の「MOTアニュアル 2019 〜Echo after Echo 仮の声、新しい影〜」で見た詩人・吉増剛造さんが詩を描いている映像を見た、というのが、運命的な引き金になっているのではないかと思う。もはや、文字はドローイングの様で、もはや原稿用紙にダイブしていて、なおかつ文字に話しかけながら書いているのだ。衝撃的だった。。その後、家で描いた絵で、久々に、描いていて「楽しい」と思えた。重要な体験だ。2020年2月11日に描いた絵。

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●4月。自粛期間、漫画を買おうと思って、エリートヤンキーが東京藝大を目指すマンガ「ブルー・ピリオド」を読み始めた。面白すぎて翌日に全巻揃えた。
予備校の描写がたくさん出てくるが、ゼロからの状態で絵がどんどん描けるようになる様が描かれていた。そもそも、絵作りについても自分は知らない知識が多すぎると痛感した。

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●ブックカバーチャレンジ、というものに参加して、7冊の本を紹介しつつバトンを渡した。結果的に、友人が紹介した本を1冊選んで買い、本を読み、買いまくる習慣がついた。

●mogragギャラリーの寺田克也さんのライブドローイング配信を見て、
同じ時間描いたのに、全然良い絵が描けなくて「悔しい」と思った。
この「画力」の差は一体なんなんだろうと思った。
そこから毎日、意識してドローイングするようになった。

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●テレビの月曜から夜更かしで「フェフ姉さん」が相撲で勝つために過酷な
キックボクシングのトレーニングを乗り越えた後、
「努力が一番の近道」と言っていてグっときた。

●「あすけん」というアプリで約3kg痩せた。毎日、食べたものを記録して、
AIからアドバイスをもらうもの。歩いた歩数もわかるから、意識して歩くようになった。コツコツ繰り返すことと記録することで効果があると感じた。そして身体を動かすのが気持ちいい。川沿いの景色がマジできれい。

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●そういえば、2016年にとある番組に若手作家として登場させてもらった。
最後にメインのイラストレーターの方に写真をデコレーションしている作品を見せたら「こんなことやってる場合じゃないだろ」と一言真顔で言われた。
つまりそれは、小手先でやってないで、もっと「描け」ということではないか。

●とあるダンス講師の人が
「基礎をサボった奴はいつか壁にぶち当たる」みたいなことをツイートしていた。
それ、いまの自分じゃん。と思う。この数年、壁にブチ当たっているのだ。

●なおかつ、寺田克也さんの記事を何かで読んで、「全部立体で考える」と書いてあった。
そして、著書を買うと、電車の中で寝ているおじさんを10分くらいで描くという
ことを繰り返していた。とにかく寺田さんがなぜ描けるかといったら、ひたすら描き続けているからだ。

思い返せば、自分の描き方の「手癖」だけでなんとかしようとしていたことに気づいた。それも、20年くらい。最初から、ぶっ飛んだ絵を、変わった絵を、ということだけが先行していて、「画力」を向上させる、という発想に至らなかった。そもそも、うまい絵より「良い絵」を、という考えを信じていたのだ。もっと掘り下げれば、イラストレーションの世界には「ヘタうま」という概念がある。
下手なんだけど、なんか味があって、むしろむちゃくちゃうまいイラストのことだ。確かにそこに憧れがあった。

振り返れば、「毎日描く」といっても、当てのない旅をしているようなものだった。
闇雲にただ1枚描けば、なんとかできた、みたいなことをぐるぐる堂々巡りしていたのではないか。

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東京に出てきてから女の子を描くようになった。それは山形にいる時には全く発想になかった。そもそも、現実のものは「描けない」と思い込んでいた。

右は山形時代。左は上京以降。(もう8年目突入だ)

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しかしながら、、「描けない」という思い込みはどこからやってきたんだろう。
かなり昔の記憶だが、小学1年か2年のころ、「小学○年生」という雑誌に載っているスーパーマリオの絵を模写して学校に持っていったら、周りの友達がめちゃくちゃ盛り上がったんだった。
「うまいね!」「自分で描いたの?」と言われ、うん、かなり嬉しかった。もしかしたら、そこから絵を描くことが好きになっていったのかもしれない。ただし、中学の美術の授業を通じて、絵を描くのは苦痛だなと思うようになっていった。
そうだ。そもそもは、描けたのだ。

まずは、「自分は描けない」という思い込みを取り外そうと決めた。
ならば、模写にこそヒントがあるのではないか。

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描けないというより、描き方を知らない、だけではないのか。
絵がうまい人も、同じ人間である。そして、例えば人体であれば、はっきりいって小学生、中学生のほうが僕よりうまく描く。それは、コツをわかっている、人の形を理解している、または修練して習得している可能性がある。

そうだ、練習だ。思えば、練習という概念すら持ち合わせていなかった。自分は中学はバスケ、高校はハンドボール部だ。忘れていた感覚だ。まあ、練習する的を持っていなかったから、仕方がない。手癖からの脱却だ。

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そして、絵やドローイングに関する本をたくさん買ったりして、読んでいる。
今まで何故読んでこなかったのだろう。いや、読んでたけど、頭に入ってこなかったのだろう。今は目標があるから、知識が染み渡る。フランスのことわざの「喉が乾いてないロバに水は飲ませられない」だ。

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↑月ミるなさんの写真を見ながら。 https://twitter.com/_MILKYOU_

現実味のある女性像を描きたい、似顔絵も描けるようになりたい。そんなことを今目標にしている。今は、写真を見ながら、平面を平面に模写している。

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↑ぽすこさんの写真を見ながら。 https://www.instagram.com/atyo_posu/


最低限、構造がわかって、色々なキャラクターを描けるようになれば、表現の幅も広がるのではないか。

そんな中、インスタグラムで偶然、モデルの「こまるさん」が自分の絵を気に入って反応してくださった。(これから大活躍で爆売れするモデルさん!)

https://twitter.com/komaru_desu

https://www.instagram.com/komaru_desu/

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こまるさんの写真を見ながら描いた絵。


そして、投稿を見たら「オンラインクロッキー会」に出演するとのこと。しかも参加費ワンコイン。。(主催:マンレボ ManRevoさん)

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速攻で参加を決め、緊張しながらクロッキーを行なった。

中学校の授業以来ではないか。。。20年以上ぶり?? 大学ではグラフィックデザインのコースで、クロッキーは行わなかったし。


全然納得いくように描けなかったが、1歩目くらいなので仕方がない。
バカでかい紙にクロッキーを描くのは新鮮だった。
大きい紙に描くと、小さい紙に描く時に楽らしい。

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「形をとる」っての、全然初心者で、、けど、楽しかった。

そして、他の参加者の絵描きの人のクロッキーがうまいのなんの。。

*twitterで #オンラインクロッキー会  のタグで見られます!

本で読んだが、人のクロッキーを模写するということもかなり勉強になる。やるしか。

点と点がつながる。そうでなければ、クロッキー会には参加してなかった。
タイミングやご縁に感謝。

人によっては、本を読むこと、展覧会を見ること、素材を研究すること、
いろんなことが修練だと思うけれど、今の自分は描くこと・模写やクロッキーをして、人体が最低限描けるようになるように修練を重ねる。
数ヶ月後に、画力が上がっていたら、面白い。今までにない展開。

30代も残り3年だ。ぼくなりの「PHASE (フェーズ)3」の最終地点。
自分なりの女性像を描く。先は長い、深い。もちろん、練習もしつつ、作品も同時進行で。

壁にぶつかったと思ったら、やり方を変えてみるしかない。
20年くらい放置していた問題に取り組むような気持ちだ。

30代も終盤。気づけばアラフォー。まだまだ、あがいていきます。是非、変化を見ていってください。

コロナウイルス、全然収束してませんが、お互い、気をつけて、飲食店やライブハウス、ミュージシャン、アイドル、いろんな職種のみなさんを応援しながら生活していきましょう。

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(通販で買った、うーたんのチェキ) https://twitter.com/osushi_pg

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