ぼくが本を読むようになった理由

本を読むのは嫌いでした。
でも「本っておもしろいじゃん」って
思わせてくれた本がありました。

1 ひどい読書生活

 嫌だった宿題は「読書感想文」

 今考えると結構ひどい書き方をしていたなぁと...

 ある本を買ってきて、目次も見ずに適当に「ここだ!」 と思ったページを開き、そこをちょちょっと読み、感想を書く。また同じことの繰り返しをする...。

 あぁひどい教師だなあ。とつくづく思います(笑)

 朝読書の時間も、本は読んだふりをしながらちがうことを考えている。

 中学校、高校も、部活漬けの毎日。部活が終われば、ゲームをする。定期テスト前に一夜漬けで勉強。本なんて読む暇なし。読む本といえば、現代文と古文の時間の本文ぐらい。

  そんな読書生活でした。

2 寝不足にしてくれた本

 高校3年生。周りよりも少しだけ早く推薦で大学が決まり、余暇の時間が増えました。部活もなくなり、何をしようかな、と考えていたところ...。

「本でも読むか...」

という気持ちになりました。

手に取ったのは...

 和田竜さん「のぼうの城」でした。

 最初は少し、眠たくなりました。

 しかし、日本史は昔から好きだったこともあり、読み進めていくことができました。また、使われている言葉も、現代語風になるところと、古風になるところが分かれており、とても読みやすかったです。そして、焦点をあてた、「のぼう様」というマイナーな視点! 魅力あふれる人間性で、とてもおもしろいです! ぜひ、手にとってみてください!

 読むうえで、大切にしたのは、とにかく「想像しながら読む!」

例えば、「門が...」と文章で書かれていたら、ちょっと目をつぶって門を想像してみる。全部をそうやって読んでいたわけではありませんが、想像して読むことを意識していくことで、人物像や場面の状況がおもしろいように手に取るように読めてきた感じがしました。

読んでいると、もう日はまたいでいました。が、「まだ読み進めたい!」 と思い、読み進めました。寝不足です。

 本が好きな人にとっては、「想像して読むなんて普通じゃないか!」と思われると思います。だけど、それを実感した感動は今でも忘れることはできません。

 そこから、大学生活に入り、小説やビジネス書などを読み漁るようになりました。

3 気づき

 大人になって、ある時ふっと、「なんだ簡単じゃん!」とか「自分これ得意じゃん!」と思うことがあります。

 教師として、子供に向き合っていると「なんでできないの?」とか「これぐらい〇年生なんだからできて当然でしょ」と思ってしまうことがあります。

 だけど、それは一般化しすぎてる。

 子供一人ひとりは違って当然。できるようになる時期も違って当然。

 それを「自分ができるように”させなきゃ”!」と思った時点で、自分がつらくなります。子供ができなかった時に、自分がもっとつらくなり、自分を責めたい気持ちになります。そして、子供もつらくなります。

 学年で定着しておかなければいけない知識や技能、思考力等々が身につかなくても良いという話ではありません。

 自分の学年でやらなければいけないことは、最大限の力で向き合い、やりきっているつもりです。

 しかし、「自分一人で抱えない」ということが大切なのではないでしょうか。

 「学年を越えて、みんなで育てていこう」というスタンスで子供たちと向き合って、いきたいなと思いながら仕事しています。

これからも、自分ができることは最大限に全力を尽くし、頑張ります。そうすると、がむしゃらに働いてる感じになりますが、自分のペースでやります。自然体で!


みなさんが学校で大切にしていることはなんですか?

みなさんが本を好きになるきっかけになった本はなんですか?

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