編曲の話。その2〜私のこだわり〜
みなさんこんにちは。
先日台所で見つけた小さな袋に入った大きめの黒ごま・・・。
正体が「黒米」だということが判明し、無事に炊飯して食べました。
美味しかったです。
さて、今日は編曲の話の続き。
昨日は私の編曲歴をお話したので、今日はたくさん作ってきた中でのちょっとしたこだわりをお話したいと思います♬
ちょっとだけ専門的な話になります。
私が書いてきた中で圧倒的に多いのは、トランペットアンサンブルと金管アンサンブル。
トランペットアンサンブルだけで200曲以上、金管アンサンブルはいくつ書いたんでしょう・・・・。とにかくトランペットアンサンブルよりたくさんあると思います。
そんな中で見つけたのは、「楽器の特性で良い相性の響き」があるということ。
音の高さ、低さだけではなく、その楽器特有の響き方によって「効果的に響く音の並び」がある、ということなんです。
世界中で頻繁に演奏されている楽曲は、その「効果的な響き」のものがとても多いです。
例えばフィリップ・ジョーンズブラスアンサンブルやロンドンブラスなどの編曲はその楽器を知り尽くした効果的な音の配置が使われていますし、トランペットアンサンブルならV.レイノルズ作曲の5重奏曲、プレスティの5重奏曲、現代ならA.プログさんの曲なんかもとても効果的な音の並びをしています。
この「効果的な響き」っていうのがめちゃんこ「カッコいい!」ってなるんですよ。やっぱり金管楽器である以上「カッコいい」は常に目指したいと言いますか・・・(笑)
もちろん、効果的な響きだけを使って書くことはできません。
金管楽器だけでなく他の楽器とブレンドしても同じこと。
なので、ここぞという時にその配置のバランスにすると、「金管アンサンブルらしい」「吹奏楽らしい」響きになるのです。
私のこだわりは、この楽器の特性を活かした「○○らしい響き」を作り出すこと。
そのためには、日々色んな楽器の音を耳にする必要がありますし、色んなアンサンブルや、色んなジャンルの音楽を聞くことが必要です。
そして、スコアも色んなスコアを研究して音の配置、実際楽譜にある音と、聴こえてくる音の違い、そんな事も注意しながら見たり聞いたりしています。
そして自分が演奏することと、人の演奏を生で聞くことによって吹きやすさやその人の感情なんかもとても曲作りの参考になります。苦手な音運びとか、楽器の特性で音程が維持しにくいなど、演奏してみないとわからないこともたくさんあります。
それらが自分の頭の中に蓄積されて、実際曲を書く時に「きちんと実際の楽器の音を想像して鳴らしてバランスを取る」という作業をしています。
「この楽器とこの楽器の音の幅は何度がいい」というのもあります。
ド・ミ・ソという和音の時、ド・ミ・ソの順番に低い音の楽器から積んでいくのではなく、必ず気持ちよく響く配置があるのです。
(多分ちゃんと理論があると思うんですけど、割愛します笑)
そのへんの黄金率とかはまたいずれ書こうかなーと思います。
きっとまだまだこれから自分が勉強するごとに楽譜に書かれる音は磨かれていくんだと思っています。
勿論、曲の構成に関してももっともっと勉強してくことはありますし、日々生活している全てのことが楽譜に生きてくるんだなあと思っています♬
理論や理屈もまだまだ勉強することが山積みではありますが、とにかく演奏者が「気持ちいい!」となる音の使い方で、聴衆が「わあ、すごい!」と思う響きの追求にこれからも身を投じていこうと思います。
ではまた、ばいば〜い!