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編曲のはなし。その1〜編曲履歴〜

みなさんこんにちは。
昨日は知人のリサイタルに行ってとても感激し、帰りに友人と語りすぎるほど語り(でもまだ足りない)アドレナリン出まくっていたのでなかなか眠れず、久しぶりに寝坊したいわたです。
おはようございます。

今日はちょこっと編曲の話。
多分おそらく、友人知人から1番多く質問されるのが「編曲教えて!」ということ。
教えるまでには至れませんが、ちょこっと自分の編曲歴なんかをお話したいと思います〜。

■初めての編曲は多分小学生の時。

初めて楽譜に起こしたのはもうちょっと先なんですが、編曲を始めたのはおそらく小学校低学年の時だと思います。
とにかく耳コピが大好きな小学生でした。
聴こえるもの、気に入ったもの、全てピアノと学校の足漕ぎオルガンで簡易アレンジして弾いていました。
当時はファミコン全盛期でしたので、音数の少なかったファミコンの音楽は耳コピするのにうってつけで、完コピもしてましたし、「ひとりスーパーマリオ」とかを弾いてました。
あとは、テレビで流れるアニメソング、J-Popなど、聴こえるものを簡易的に自分がピアノで弾けるようにアレンジしてました。
多分ここが一番最初だと思います。
小学校2年で転校した時、本当にこの特技のおかげであっという間に友だちが増えたのを覚えています(笑)

■骨折のおかげで譜面に起こすことを覚えました。

小学校6年生の時、交通事故で左足を骨折しまして、しばらく自宅のベッドで生活しなくてはならなかったのです。
その時あまりに暇で暇で。
本を読むにも限度があるし、本を買ったり借りたり出かけられるわけじゃなかったので、テレビを見るか音楽を聞くかしかできませんでした。
その時ちょうど、光GENJIの「剣の舞」という歌が流行っていて、冒頭のアレンジとかめちゃくちゃかっこよかった訳です。
椎名和夫さんのアレンジかな。馬飼野康二さん作曲。当時のアイドルソング鉄板の作曲編曲ですね〜。
剣の舞のコード進行とかほんとかっこよくて。
ノートに耳コピして、ピアノアレンジを譜面に書き起こしました(途中で挫折。弾いたほうが早かったから笑)

■中学の合唱コンクール。クラス紹介で・・・

そんな訳で私が「聞いたものなら何でも弾ける」というのをみんな知っていたので、ある日クラスメイトが相談してきました。
「合唱コンクールのクラス紹介の時のBGM、他のクラスと違うのにしたいから“魔女と宅急便”やって欲しいんだけど・・・」
ほいきた!任せろ!
当時ちょうど魔女の宅急便が映画で公開された時でした。楽譜も売ってたんですけどね、ちょっと売り譜だと原曲とイメージが違う部分があって。
耳コピ&アレンジしましたよ〜。
どこのクラスも真似できない、「世界で1つだけの」アレンジです。

まあクラスメイトはそんなこと覚えてないでしょうけどね・・・(笑)

■高校生になったらアドリブフレーズ。

高校生になると吹奏楽でもソロをかっこよく吹きたい!人と違うのが吹いてみたい!違う楽器のソロを自分用に直したい!という子が増えました。
実際私もお世話になっていた方に考えてもらったことがあります。
(シング・シング・シングのソロが音が高くて吹けなかったので、当時大学生だった方にお願いして書いていただいたのです。いまだそのフレーズは自分の中にちゃんと生きてます♬)
特に多かったのが、譜面に指定してある楽器ではない楽器でソロを吹く時に、その子でも吹ける楽譜に書き直してほしい、というものでした。
サックスのソロをホルン用に、クラリネットのソロをトロンボーンに、という具合で。
自分のソロも勝手に変えたりしてましたね(笑)
できないから、できる範囲の音でかっこよくとか。今でこそ幼稚なアレンジでしたけど。

■そしてついに楽譜を書き始めた大学生時代。

大学生の時、和声の授業で編曲して演奏するっていうのがありました。
和声の授業はサボりまくってたんですが、編曲は面白そうっということで参加しました←
その時書いたのがこれかなあ。。。

あ、これじゃないかも・・・(笑)
ロンドンデリーだったかな。
横書きの五線紙でね、懐かしいですね。しかも編曲2〜3回目でいきなりメドレーとか書いてたのね。。。

何のために書いたのか全く覚えてない楽譜も多々あるんですけど、大学時代におそらく小さいものから大きいものまで100曲近く書いたかと。
手書きは10〜20作ぐらいだと思うんですが、その後同級生のおかげで楽譜ソフトをコピーしていただけたので(時効だから許してください)その後本当にたくさん書きました。

大学のトランペット科のコンサートの時、アンコールを書かせていただきました。
アメージング・グレースです。
それをたまたま聴きにいらしていた(いまだ何故たまたまだったのかがよくわからない)台湾の葉 樹涵(イェ・シューハン)先生にとても気に入っていただき、その後何度か楽譜を提供させていただいたり、今思えば楽譜のお仕事をしたいと思ったのはその頃だったんだと思います。

音源あった。
これは金10版です。

■なんだかんだで編曲を初めて30年以上

そんな訳で、編曲履歴を書いてみました。
大学卒業後も有り難いことに色んな方が編曲のご依頼をくださったり、レッスンで生徒さんのために編曲したり、自分の参加しているアンサンブルなどで楽譜を使っていただいたりと、おかげさまで多分およそ1000曲ぐらいは書いてるんじゃないでしょうか〜。
残ってないものもたくさんありますけどね。

とにかくたくさん書くと色んなことがわかってくると思います。
あとはたくさん曲を聴くことかな。
ジャズは演奏する人によって全然雰囲気が変わるのでアレンジの宝庫ですよねえ。
一つの曲によって何万とパターンがあるんで、どれを聞いても飽きないです。
J-popなんかもレコーディングとライブではまたアレンジが変わってきますから、コンサートやライブに出かけるのもとても楽しいと思いますよ〜!
私が生の音楽にこだわるのはそこかな。
同じ曲でも書く人によって全然違いますし、同じ楽譜でも表現の仕方で色んな風味が出てきますから、そういうところが生の演奏の面白いところなんだと思います。

そうそう、CASA BRASS ENSEMBLEのクリスマスコンサートも、世の中に溢れているクリスマスソングをCASAセレクトの編曲のもの(いわたの編曲だけでなく本当に様々なアレンジです)でお楽しみいただけます♡
是非「アレンジの違い」にも注目して聴きに来てくださいね。
チケットはこちら↓

ではまた。ばいば〜い!

トランペット奏者、作編曲家の岩田恵子と申します。 お仕事の話やトランペットの奏法などについて色々と発信していきます♬