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演奏会をやりたいと思ったらすること①

こんにちは♬
世間は三連休ですね。
個人事業主に休みはありません(笑)今日も元気に働きます〜!

オフシーズンになったり、こうやって年が明けた頃になると、「あー、コンサートやりたいな〜。ライブやりたいな〜」となる私ですが、やりたいな〜と思っているのと、よしやるぞ!と思うときではだいぶ行動が違います。
コンサートをやりたいな〜と思っても、実際動き出すとすぐできるものじゃないんですよね。。。経験したことのある方にはわかると思いますが。

コンサートをやりたい!と思ったらだいたいこんなことをしますよって話。まずはこれを考えます。

・いつやりたいのか?
・どこでやりたいのか?
・どんな編成でやりたいのか?
・何人ぐらいに聴きに来てほしいのか?
・どのくらいの期間準備が必要なのか?

■いつやりたいのか?

まずここが重要です。
でも、ここを考えるためには3つ目の疑問「どんな編成でやりたいのか?」ということを先に考えなくてはなりません。
例えば、1人で弾き語りをするとなれば、持ちネタさえあるのであればどこでもすぐにできます。
路上ライブでもいいですし、集客しなくて良いのであればYouTubeなどのライブ配信でも良いかもしれません。
それなら、思い立ったら吉日!です。
ですが、今回は主にクラシックのコンサートということで考えていきたいと思います。

■どこでやりたいのか?

そうすると、今度は2つ目の疑問を先に考えます。
ホールで演奏したいのか、カフェのような場所で演奏したいのか。
それを考えていると、3つ目の疑問であるどんな編成でやりたいのかと、4つ目の疑問、何人ぐらいに聴きに来てほしいかを考えなくてはなりません。
小編成の室内楽なのか、吹奏楽なのか、独奏とピアノ伴奏なのか。
2〜300人の大勢の方に来てもらいたいのか、2〜30人のこじんまりとしたものなのか。
(※今回は予算のことは省きます)

■どんな編成で、何人ぐらい集客したいのか?

さて、それが決まれば1つ目のところに戻ります。
2〜4つ目から考えて逆算していきます。
例えばできるだけたくさんの人に聴きに来てほしければ、ある程度の集客期間を設けないといけません。
逆にカフェのような小さなスペースで20人程度なら頑張ればすぐに集客できるので、1ヶ月前から動いても良いかもしれません。
でも、編成が大きい場合は、これから人数を集めて楽譜を用意してリハーサルを・・・となると・・・どうでしょうか?
リハーサルの予定、会場確保、回数など決めなくてはいけませんね。

■どのくらいの期間準備が必要なのか?

では例えば4人での室内楽の演奏会で、場所はホール、集客は150〜200人とした場合、準備期間はどのくらいになるでしょうか。

順序はどこからでもいいと思います。
4人集めるところからスタートでもいいですし、やりたい演目からスタートでもいいかもしれません。
演目の難易度やリハーサルの回数、期間などを設定するところからでもいいと思います。
ただし、ホールの場合気をつけなくてはいけないのが、いつでも空いている訳ではないということです。
会場によっては抽選だったり、土日開催の場合は1年以上前から予約や抽選会があります。
まず、ホールの空き状況を確認したり、演奏したいホールを探していくことから始めてみるといいかもしれませんね。

ホールの空き状況は、最近ではほとんどホームページなどで見ることができます。
会場に電話して聞いてみるのもいいと思います。

■では、少しまとめてみましょう。

1.まず企画する。誰と、いつ、どこで、どんな演奏会をしたいのか。
2.会場(ホール)の下調べ、予約もしくは抽選申し込み。
3.逆算してリハーサルの日程や会場を押さえる。楽譜を用意する。
4.ホールとの打ち合わせ・予約金などの支払い
5.フライヤーの作成や告知・集客をはじめる

まずここまでが最初の段階として必要な事項です。
となると、ひとつのコンサートを作り上げるにあたって必要な最低期間としては、ホールの予約にかかっているので、場合によっては1年前、少なくとも3ヶ月前ぐらいまでには上にあげた5項目をしておくといいと思います。

カフェやライブハウスなどの場合はもう少し短い期間でも大丈夫なところもあると思います。
まずは演奏したい会場と直接アポイントを取ってみるといいかもしれませんね♬

演奏会をやりたい、と思っても実はけっこうたくさんやることが発生します。
上に挙げた中でももっと細かい事案もありますし、とにかく演奏会をやりたいと思ったらスケジューリングが不可欠だと思います。
また細かく書いていこうと思いますが、例えばフライヤーをコンサートの3ヶ月前までに配り始めるとすると、デザイナーや印刷所に発注となると、配布開始より2ヶ月〜3ヶ月前ぐらいから発注したり制作を始めるようにしないとなりません。
チケットも同時にデザイン&発注しなければなりませんし、写真素材を作るのであれば撮影などなど・・・
世の中に溢れているほどたくさんあるコンサートは、こういった積み重ねでできているんだなあ〜と知っていただけると嬉しいです。

都内のホールに行くとこれでもか!という量のフライヤーをビニールバッグに入れていただきます。自動的に(笑)
度々コンサートに行かれる方はうんざりするぐらいの量になるとは思うのですが、そのうんざりする量のフライヤー1枚1枚にコンサートを企画する人、演奏する人、デザインをする人、色んな人の思いが詰まっているんだなあと思うとなかなか捨てられないいわたでした。

これを読んでいただいたあなたも、是非コンサートでうんざりする量のフライヤーをもらったら、捨てる前に一度ひとつひとつのフライヤーを見てみてくださいね。
とびっきりのコンサートに出会えるかもしれませんよ?

コンサートは一期一会です。
同じ曲目・演目でも演者が違えば全く違いますし、ひょっとしたら自分の人生を変えるほどのコンサートがあったりします。
YouTubeなどで気軽に色んなアーティストの演奏を見ることができる便利な世の中になりましたが、
LIVE(生演奏)は本当に心を揺さぶるものがたくさん詰まっています。

是非一度、コンサートに足を運んでみてくださいね。
私は、そんなコンサート作りをずっと続けていきたいライフワークだと思っていますし、そしてまたお手伝いできればいいなと思っています。

ではまた。
ばいば〜い!

トランペット奏者、作編曲家の岩田恵子と申します。 お仕事の話やトランペットの奏法などについて色々と発信していきます♬