トランペットをはじめたばかりの人がこれだけは持っておきたい1冊

こんにちは♬
引っ越し先にいる蚊がどうも私と相性が悪いらしく、刺されてかゆいです。
私、めっぽう蚊に強いのか耐性があるのかよくわからないんですが、刺されても痒くならない体質なんです。
蚊の種類にもよるのかもしれませんが、ここ10年は刺されても赤く小さくポツッとなるだけで全然痒くなかったんです。
ところが、今の家にいる蚊は同じように小さく赤くなるけれど、かゆい！
「蚊なんてへっちゃらさ〜♬」と言えなくなるのがとても悔しいです。

さて、この時期新しく色んなことを始める方が多いと思います。
学生さんなら吹奏楽部に入部したり、大人の方は新年度心機一転新しい趣味を始めようとトランペットを始められる方もいるのではないでしょうか。

そんなあなたにおすすめの一冊をご紹介します♬

トランペット&コルネット教本 (管楽器メソード・シリーズ)

世の中色んな教本があって、先生によって色々使われる本も違うと思いますので、あくまで私のおすすめの本ということで、こちら。
「トランペット&コルネット教本」（ドレミ楽譜出版社）です。

もう30年以上前の本です。
楽器をやってる方は見たことがあるんじゃないかな〜と思います。

この本が1冊あればとりあえずなんとかなります。

・楽器の使い方、お手入れの仕方、楽器の各部の名称などが載っている
・運指表がわかりやすく楽譜と指番号になっている
・超初心者でも1人で練習できる
・曲がたくさん載っている
・楽器を始めて1年以内の人に適している

こんなところが特徴でしょうか。
もちろん、載っている内容は30年前のものなので、現代と考え方が違う部分もあります。
でも、楽譜に関しては超初心者の方が順を踏んでいくのにはとってもいい教本です。

近年、いろんな初心者向けのテキストもあるんですが、一通りざっと目を通したりはしていますが、ここまで初心者に沿った本はほとんどありません。
ほとんどの本はある程度のことができるようになったら、結構色んなことを飛ばして次のテクニックに行ってしまうのです。もちろんそれは長く使えるという意味では必要なことですし、本も分厚くなってしまうのでそうしないと色んなことを複合的に入れられない、という事情があるのかなあと思います。

おそらくこの本は小学生向けに書かれた本で、小学生でもわかりやすくというコンセプトで書かれているんだと思います。
そのぐらい、本当にわかりやすいことしか載っていません(笑)
少し楽器が吹ける方にとっては超簡単な内容ばかりなので、「こんなの簡単すぎるじゃん」って思うかもしれません。

私が実際にレッスンで使うのはLesson3ぐらいからなのですが、
・音を伸ばす
・出た音を中心に少しずつ広げる
・少しだけ音を動かしてみる
という極めて単純な内容からスタートします。

そこからしばらくLesson12ぐらいまで、ほとんど同じ内容が続きます。
隣の音同士の反復練習です。
でも実はこれをきちんとやるかやらないかで、その先楽に吹けるか吹けないかが決まるぐらい、たくさんやったほうがいい練習です。

Lesson13になって初めて音階が登場します。
ここでやっと1オクターブが登場(笑)その後もしばらくは1オクターブを超える練習がほとんど出てきません。

この本のいいところは、順序は飛び飛びですが、ひとつ高い音が出るようになったらそこまでの曲があるってことなんです。
え？どういうことかって？(笑)
例えば、ドレミファソ、が吹けるようになったら、「聖者の行進」「ちょうちょ」が吹けます。
ドレミファソラ、までできるようになったら「ケンタッキーの我が家」「四季より春」というような感じです。
（シまでの曲はなかったですが、ドまでの曲がいくつかあります）

この、1オクターブ出る前に曲が吹けると吹けないとではモチベーションが全然違います。
だって、楽器の音が出るようになって、指が動かせるようになったら誰だって曲吹いてみたいじゃないですか。
ゆっくりでも、不完全でも、曲が吹けるのが嬉しい！ってなれると思うんです。

大人の方のレッスンでもこの本を使います。
ただ進めるだけではなくて、時々立ち戻ったりするのにもとてもいいですし、簡単な内容なのでウォーミングアップにも使えます。
時折、端の方に豆知識が載っていたり、巻末には楽語や楽譜の読み方も載っています。
調べ物もこれ一冊でできちゃうスグレモノ(笑)

ちょっと私はこれにひと工夫してレッスンで使っていますが、これだけは20年ずっとレッスンで使い続けています。
皆さんボロボロになるまで使います(笑)
そして、この本が終わる頃にはもう自分のやってみたい曲に挑戦できたりしてるんですよ〜。

なんだか回し者みたいですが(笑)回し者じゃありません(笑)
初心者の方はお値段も手頃なので是非1冊買ってみてくださいね。
使い方がわからなくなったら是非レッスンにどうぞ〜。

ではまた。ばいば〜い！